2015 Fiscal Year Research-status Report
教育工学研究のグローバル化を推進するカリキュラム開発と人材育成に関する萌芽的研究
Project/Area Number |
15K12405
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
中山 実 東京工業大学, 社会理工学研究科, 教授 (40221460)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 克明 熊本大学, 社会文化科学研究科, 教授 (90206467)
向後 千春 早稲田大学, 人間科学学術院, 教授 (00186610)
植野 真臣 電気通信大学, その他の研究科, 教授 (50262316)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | カリキュラム / 教授法開発 / ニーズ分析 / シラバス / 教育評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、教育工学分野で学術的に貢献する人材を育成するためのカリキュラムの開発と、その教育実施方法を確立するための方策を検討することを目的として、以下の内容を実施した。 (1)海外でのカリキュラム調査:教育工学に関するカリキュラムとシラバスの内容を調査した。具体的にはボトムアップ型カリキュラムとして、英国の主要大学で開講されているLerning Technologyコース、トップダウン型カリキュラムとして、米国AECTが作成した教育工学分野の標準カリキュラムを対象として、その内容や全体の構造を分析した。さらに、ヒアリング過程でICT活用型の教育工学分野の人材育成に取り組んでいるCMU-METALの紹介を受けて、分析に加えた. (2)国内でのカリキュラム調査:同様に日本国内での教育工学のカリキュラムとシラバスを調査したが、教育工学として開講されているコースが少ないことから、学会の出版物や国際貢献している研究分野の調査を行った。特に、日本の教育工学がグローバルな視点で貢献できる分野での人材育成やその知見提供の必要性を検討した。 (3)国内での教育工学研究者のニーズ調査:国内での教育工学研究者に対するニーズを把握するために、日本教育工学会全国大会でワークショップを開催し、会員の意見を収集した。また、さまざまな職場で働きながら教育工学を学ぶ学生が多い、研究分担者が所属する熊本大学教授システム学専攻の関係者と意見交換を行ない、今後の研究計画の参考とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
海外大学での教育工学分野のカリキュラムおよびシラバス調査は、ほぼ予定通りに進んだ。 一方、日本国内での教育工学分野での教育内容や人材育成に関して、調査が十分に進められず、カリキュラム提案やそれに対応した教材作成に取り組めなかった。 次年度は、大学で開講されている正規授業、正規カリキュラムだけに限定せず、実際に活用されている学会発行のモノグラフ出版なども含めて改めて検討し、早期にプロトタイプとなるオンラインコースを英語で開発し、試験運用、評価を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
昨年度に滞った研究内容に関する解決策を考慮しながら、平成28年度の研究実施計画に従って、研究を実施する。
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Causes of Carryover |
当初予定していた国内調査が十分ではなかったため、予定していた謝金に残金が発生した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
プロトタイプ教材の作成後に、改めて評価を依頼するために支出する予定である。
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Research Products
(4 results)