2017 Fiscal Year Research-status Report
高等教育のグループワークを支援するロボットTAの研究開発
Project/Area Number |
15K12412
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
西森 年寿 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (90353416)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
|
Keywords | ロボット / グループワーク / 大学教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
高等教育のアクティブラーニング型授業で、グループワークの実施を支援するロボットTA(アプリ)の研究開発を行う。昨年度までに、ロボットの選定と整備、技術上の問題の整理を行った。また、グループワークの問題として、学習者の社交不安やグループワーク上の課題に関する調査研究を行ってきた。また、日本でのロボット教育に関する研究史の展開や現状についての研究レビューについて学会誌にて報告した。 アプリ開発に関しては、特任研究員を雇用して昨年度から取り組んだペアワークの例示、特にロボットの機能を活用した身体を用いたペアワークの例示に関する機能に関して、効果検証を行うための実験を計画し、実施した。この実験では、講師が単独でペアワークの教示を行う場合と、講師とロボットTAが共同でペアワークの教示を行う場合について、学習者側の理解度やロボットの振る舞いに関する主観評価などを比較した。2種類の身体を用いたペアワーク(簡単なゲーム)を用意し、被験者内での比較を行った。実験の結果、講師とロボットTAが共同でペアワークの教示を行う場合のほうが理解度が高くなる効果が確認された。この実験内容については国際会議において発表した。このほか関連の研究として、グループワークのグループ編成に関する調査を行っている。 初年度のロボット納品の遅れと開発担当の特任研究員の離脱、及びロボットの故障を受けて、昨年度から継続して研究の進捗が遅延している状況であるが、今年度末に研究期間の延長を申請し、次年度には、ロボットTAによる教示の効果的なあり方について検証する実験を実施する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度のロボット納品の遅れと開発担当の特任研究員の離脱、及びロボットの故障を受けて、昨年度から継続して研究の進捗が遅延している状況であるが、今年度末に研究期間の延長を申請した。
|
Strategy for Future Research Activity |
今年度末に研究期間の延長を申請し、次年度には、ロボットTAによる教示の効果的なあり方について検証する実験を実施する予定である。
|
Causes of Carryover |
期間延長をした次年度の研究実施のためロボットの通信・保守費を確保した。
|
Research Products
(2 results)