2017 Fiscal Year Annual Research Report
Spatial analysis on foreigners living in scattered and creation of isolation index
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15K12456
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
岡本 耕平 名古屋大学, 環境学研究科, 教授 (90201988)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森田 匡俊 岐阜聖徳学園大学, 教育学部, 講師 (90566720)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 散居地域 / メッシュ統計 / カーネル密度推定 / 外国人女性 |
Outline of Annual Research Achievements |
昨年に引き続き、外国人女性散居地域を抽出する手法を検討した。利用データとして、平成22年度国勢調査地域メッシュ統計(基準地域メッシュ:1km×1km)データのうち、人口が1人以上の1kmメッシュから秘匿地域となっているメッシュを除いた1kmメッシュデータを分析に用いた。人口が1人以上のメッシュ数は180,220、秘匿地域を除いたメッシュ、すなわち分析メッシュ総数は152,724である。方法としては、まず分析対象とした全メッシュのうち、外国人が1人かつそれが女性であるものを「外国人散居メッシュ」として抽出した。次に、散在の程度がより強いと考えられるメッシュとして、外国人散居メッシュに隣接する8つのメッシュに外国人が1人もいないものを「外国人散居(孤立)メッシュ」として抽出した。最後に、外国人散居(孤立)メッシュに対してカーネル密度推定を適用し、外国人散居(孤立)メッシュが集中している分布域を「外国人散居地域」として把握した。分析の結果、「外国人散居地域」は、①東北地方全域から茨城・栃木北部にかけて広く分布していた。福島県や岩手・秋田・宮城・山形県境にピークが見られた。②中国地方、広島・岡山・島根・鳥取の県境にピークが見られた。③福岡・佐賀・熊本県境や鹿児島県にピークが見られた。以上より、全国を対象として詳細に、かつ孤立/散在の程度を考慮して把握すると、東北地方に加え西日本にも外国人が散在している地域のあることを確認できた。
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