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2015 Fiscal Year Research-status Report

DDS技術を活用した脂肪組織免疫寛容誘導機構の解明と新治療戦略の創出

Research Project

Project/Area Number 15K12498
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

梶本 和昭  北海道大学, 薬学研究科(研究院), 特任准教授 (10416216)

Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywords免疫寛容 / 血管内皮細胞 / アポトーシス / ドラッグデリバリー
Outline of Annual Research Achievements

平成27年度は、高脂肪食誘導性肥満モデルマウスおよび同系統の健常マウスを用い、脂肪組織中の免疫抑制性細胞群(制御性T細胞、NKT細胞および制御性B細胞)をフローサイトメトリーにより定量的に検出する条件の洗い出しを行った。そのうち、制御性T細胞とNKT細胞については、高脂肪食誘導性肥満モデルマウスの脂肪組織において、健常マウスよりも有意に減少することが確認できた。一方、制御性B細胞については、申請者らの実験条件下で、過去の文献で報告されている状況を再現できなかったため、追跡を中断することとした。また、脂肪血管標的型DDSを用いたin vivo検討を効率的かつ再現性よく行うためには、同じ薬効を有する同一ロットのリポソームを大量に調整する必要がある。そこで、これまで試験管内で500μLスケールで調製していた手順を大幅に見直し、調製のスケールアップ法の検討した。その結果、W/O/W型エマルジョンを調製した後、溶媒を留去することにより粒子径100nm程度のリポソームを10mlスケールで調製することが可能な手順を確立した。また、本法を用いることで、これまでの調製方法では10%に満たなかった水溶性医薬分子の封入率を50%程度にまで大幅に向上させることにも成功した。さらに、この方法で調製した脂肪血管標的型DDSが脂肪組織由来血管内皮細胞の初代培養細胞に取り込まれることも確認した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

免疫抑制性細胞の検出条件を決定するとともに、in vivo検討に向けたスケールアップおよび封入率の向上に成功するなど、良好な成果が得られた。

Strategy for Future Research Activity

脂肪血管のアポトーシスによって誘導される免疫寛容が、肥満に伴うインスリン抵抗性や糖・脂質代謝を改善することをin vivoで実証するための検討を行う。

Causes of Carryover

平成28年3月に実験に使用する物品を購入、納品されたため。

Expenditure Plan for Carryover Budget

次年度使用額(\134,933)については、平成27年度に実施した研究の物品購入の支払いに使用する。

URL: 

Published: 2017-01-06  

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