2016 Fiscal Year Research-status Report
パーキンソン病に対する、rTMS深部刺激と集中的リハ併用の臨床的意義の検討
Project/Area Number |
15K12587
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Research Institution | Jikei University School of Medicine |
Principal Investigator |
安保 雅博 東京慈恵会医科大学, 医学部, 教授 (00266587)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 郁夫 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (40724399)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 経頭蓋磁気刺激 / パーキンソン病 / 非運動症状 / 運動療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
PD患者の場合も、脳卒中後の上肢機能改善に対する磁気刺激同様、適応基準がある。つまりは、あまりPDの重度の場合は、磁気刺激療法の効果が高くないことを臨床経験において実感をしてきた。よって、今回は、認知症症状を伴わない、中等度から軽度の非運動症状を患者さんを選択した。脳卒中後遺症である上肢麻痺同様、罹病期間は考慮に入れず、現在の状況から適応を判断して施行した。運動機能は、寝たきりではなくHoehn-Yahr ⅣないしHoehn-Yahr Ⅲの患者を選択した。 Hoehn-Yahr Ⅳで罹病期間19年の63歳男性とHoehn-Yahr Ⅲで罹病期間4年の67歳女性の PD患者2症例へ反復性経頭蓋磁気刺激療法を行いその効果を検討した。反復性経頭蓋磁気刺激を両下肢運動野に対してダブルコーンコイルを用いて前脛骨筋の運動閾値の90%の刺激強度で1日10Hz,2400発を5連続間2セットとその後運動療法を施行した。1日1回5連日2セット行った。Unified Parkinson’s Disease Rating Scale(UPDRS)part IIIの前,2ヶ月後のスコアは男性で34から21,女性で19から14へ低下した.また歩行速度を含む下肢運動機能も改善が認められた。よって、反復性経頭蓋磁気刺激と運動療法は、運動・非運動症状の改善に有効である可能性が示唆された。また、患者に対するアンケートの結果からも有効性と安全性がが確認された、
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
インフルエンザなどの病棟コントロールなどあり、症例数が少なかった。
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Strategy for Future Research Activity |
分類や手法は確立しているので、症例数を増やして検討を重ねる。
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Causes of Carryover |
論文校閲の為に残した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
論文作成する。
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