2018 Fiscal Year Annual Research Report
Significance of new evaluation for people with mild cognitive impairment
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15K12599
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Research Institution | Kochi University |
Principal Investigator |
石田 健司 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 准教授 (10274367)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中平 真矢 高知大学, 医学部附属病院, 言語聴覚士 (10748817)
永野 靖典 高知大学, 教育研究部医療学系臨床医学部門, 助教 (30380372)
町田 佐和 高知大学, 医学部附属病院, 作業療法士 (80771352)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | コグニスタット / 長谷川式簡易知能評価 / MMSE / 認知機能 / 基本チェックリスト |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、宮城県栗原市若柳地区で本研究を行った。対象者は、運動訓練を定期的に行っている若柳(下町・下在の地域)在住の方々で、本研究の内容を説明し、同意が得られた26名を対象にした。対象者には、定期的な運動に加え、計算ドリルと記憶の問題を3か月行って頂いた。評価方法は長谷川式簡易知能評価とMini-Mental State Examination とコグニスタットを用いて、訓練前後で認知機能を評価した。結果、3か月間訓練が行えた方は26名中19名で、7名が脱落した。3か月間訓練が継続できた19名では、長谷川式簡易知能評価では、訓練前26.7±5.8が訓練後29.4±1.0に有意(P=0.0026)に改善した。Mini-Mental State Examinationでも、訓練前26.7.±5.0.が訓練後29.4±1.0に有意(P=0.0045)に改善していた。点数が低下している方はいなかった。見当識・注意・言語(理解・復唱・呼称)・構成・記憶・計算・推理(類似・判断)の項目が個々に評価できるコグニスタットでは、記憶の項目が有意(P=0.0075)に改善していた。他の項目の改善は無かった。長谷川式簡易知能評価とMini-Mental State Examinationは総合点で評価するので、改善が提示できても、どのような認知機能が改善したかを評価できなかったが、コグニスタットを用いることにより認知機能の種々の項目のうち、どこが良くなったかを示すことができた。
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