2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effects and methods of physical exercise to promote exchanges of refugees from nuclear evacuation zone
Project/Area Number |
15K12626
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
長谷川 聖修 筑波大学, 体育系, 教授 (10147126)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | ロコモ度テスト / エピソード記述 / 復興支援 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度となる29年度は,およそ次の3点で研究を進めた. 1)高齢者を対象とした体操教室において,日本整形外科学会が推奨する「ロコモティブシンドローム(運動器症候群)」に着目し,「ロコモ度テスト(立ち上がりテスト,2ステップテスト,生活実態調査:ロコモ25」を実施し,参加者の体力的な側面と意識の実態を調査し,参加者の実情に適したプログラム内容や指導方法の検討した. 2)復興支援活動の一環として茨城県北茨城市において指導してきた体操教室参加者の中から,最高齢者女性(99歳)の事例に焦点を当て,映像記録や指導の振り返り記録からエピソード記述(鯨岡、2005)を用いて考察を試みた.また,その家族から,彼女の日常生活に関する半構造化インタビュー調査を実施した.その事例から,高いQOLを保ちつつ100歳人生を全うするためには「生きがいを見つけて他者に貢献しようとする奉仕的態度」「年齢にかかわらず何事にも挑み続ける姿勢」「どんな状況におかれても笑顔を絶やさず前向きに生きようとする姿勢(顔晴朗)」の観点が大きな役割を果たしていたことが明らかになった. 3)茨城県つくば市民と福島県からの避難者と地元住民とのコミュニケーションの促進を目的とした「う・つく(ば+ふく)しま」体操教室において,開発した体操プログラムを以下のサイトで動画を公開した.プログラムの特徴は,歌を口ずさみながら動けること,他者との関わりを大切にすること,容易に動きを誘発する用具を活用することであり,高齢者が気軽に愉快に運動を継続するための資料として活用できることを目指した. http://gym.tsukubauniv.jp/utsukushima/
|
Research Products
(1 results)