2015 Fiscal Year Research-status Report
ICT活用のための子どもの運動習熟特性の発見的解明
Project/Area Number |
15K12629
|
Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
西嶋 尚彦 筑波大学, 体育系, 教授 (50202239)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | ICT活用 / 運動習熟 / 運動能力 / 達成度評価 / データマイニング |
Outline of Annual Research Achievements |
【目的】体育やスポーツ活動でICTを活用する際に必要となる運動習熟過程に潜在する動作間の因果関係と,動作習熟課題を解決するために辿る学習コースに潜在する規則の発見的解明に挑戦する.ボール投げなどの運動習熟課題の達成度評価規準を構成し,因果関係や規則の運動習熟特性を分析する. 【調査期間】調査時期は対象校と相談した結果,次年度での実施が中心となった. 【調査項目】各運動のテスト項目は「できる/できない」の合否判定尺度を用いて構成した.平成27年度では,2学期以降に実施される領域が中心となった.器械運動系はマット17種目99項目,鉄棒15種目84項目,跳箱7種目49項目,武道系の柔道は11技95項目,ボール運動系はサッカー技術6種目45項目,バレーボール技術3種目27項目,体力つくり運動系は4種目27項目,陸上運動系は4種目32項目,水泳系はクロールと平泳ぎで9種目59項目,表現運動系は21項目,程度で構成する可能性を検討し,次年度へつながることが示唆された.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
データ収集のための研究対象は,小学校と中学校であり,体育と保健体育の単元計画に沿って,測定を計画したが,事前打合は実施していたものの,当該年度における対象校の事情を踏まえて,今年度は2学期に実施する領域に限定し,測定時期を平成28年度に実施することとした.そのために,やむを得ず,データ収集の遅延から生じる研究手順の先送りが生じた.
|
Strategy for Future Research Activity |
【研究推進方策】初年度から次年度へ先送りされたデータ収集を優先的に実施する.当初の次年度における研究計画におけるデータ収集計画を対象校と打合し,可能な範囲で,実施する. 【データ収集方策】次年度では,1学期以降に実施される領域が中心となる.器械運動系はマット17種目99項目,鉄棒15種目84項目,跳箱7種目49項目,武道系の柔道は11技95項目,ボール運動系はサッカー技術6種目45項目,バレーボール技術3種目27項目,体力つくり運動系は4種目27項目,陸上運動系は4種目32項目,水泳系はクロールと平泳ぎで9種目59項目,表現運動系は21項目,程度で構成される内容の測定を実施する. 【データ分析方策】決定木分析にはCARTアルゴリズムによる分類二進木分析,運動習熟データには2値モデルの項目反応理論(IRT)分析,テスト項目の一次元性分析には一因子分析とスクリープロット分析,を用いる.
|
Causes of Carryover |
事前打合は実施していたものの,当該年度における対象校の事情を踏まえて,測定時期を平成28年度にずらしたため,データ収集の遅延から生じる研究経費の先送り(次年度使用経費)が生じた.
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度にずらした測定のために必要な測定機材およびソフトウェアの購入,データ入力委託,データ分析謝金に使用する計画である.
|