2018 Fiscal Year Research-status Report
反省的実践家を育成する新しい教員研修~授業中の省察を可能にする方法論の提案~
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15K12630
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
七澤 朱音 千葉大学, 教育学部, 准教授 (10513004)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 反省的思考 / 教師教育 / スーパーバイザー |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は産前産後の休暇又は育児休業を取得していたため、実績はない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成30年度は産前産後の休暇又は育児休業を取得し、研究を遂行できていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成31年度の5月から7月にかけては、平成29年度にH小学校で実施したバスケットボール単元におけるスーパーバイザーの見取りの具体を、発話分析から明らかにする。また、同日に開催された授業反省会において討議された、本研究についての座談会記録をまとめ直し、現職教師からの要望を踏まえ方法論の修正を行う。これらの結果を、日本体育学会第70回大会にて発表する。 平成31年度の9月から、C大学附属小学校にて最終実践を行う。実践を行う三名は、授業者が第6学年担任の教師、スーパーバイザーが同じ体育部に所属する熟練教師(同学校第一学年担任)、観察者が体育科教育学の専門家、と決定した。二クラスの単元を同時期に実施し、A組はスーパーバイザーの介入無し、B組は介入あり、とする。単元実施前に診断的授業評価を統計分析し、両組間に有意な差が認められないことを確認した後、毎時間の形成的授業評価、単元後の総括的授業評価、単元前後の技能評価、授業の期間記録、教師の相互作用行動、以上の5つの方法論を元に、両組の差異、つまりスーパーバイザーの介入の有無による授業成果の差異を明らかにしていく。これらの結果は、学術論文として投稿する。
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Causes of Carryover |
平成30年度は、産休・育休を取得していて研究が遂行できなかったため次年度使用額が生じた。 なお、平成31年度は、過去に実施したバスケットボール単元でのスーパーバイザーの発話分析を掘り下げ、見取り内容の具体を明らかにする。その際に行われた座談会の内容についても分析を行い、得られた結果は日本体育学会第70回大会、日本スポーツ教育学会第39回大会にて発表を行う。研究費は、交通費や参加費など、学会発表に関わる経費に充てる。 また9月以降に、C大学附属小学校において最終実践を行う。単元進行中には、児童たちに多くの調査項目に答えてもらう必要がある。調査に関わる備品の購入や、投稿論文作成に関わる経費として、残額を利用する予定である。
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