2018 Fiscal Year Annual Research Report
Correlation between gray matter volume / white matter volume and anxiety in school children with ASD characteristics
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15K12734
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
浅野 路子 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特任研究員 (50750064)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 子ども / 灰白質 / 白質 / 不安 / 自閉症傾向 / MRI |
Outline of Annual Research Achievements |
小児において、日常の生活習慣が、学校生活における活動や学業成績に影響を与えることが報告されている。日本国内における各都道府県の調査によると、短い睡眠時間や朝食を食べない小児は、成長や学業成績に不利な影響をもたらすことが指摘されている(文部科学省白書2007~2012)。しかしながら、学習面だけでなく情緒面や社会性の面で困難のあるASD児やASD児よりも人数の多い閾下児でも同様のことが言えるかどうかは調べられていない。また、ASD特性を有する児は、不安症状との関連が示唆されており、十分な能力を発揮できていない可能性がある。このような心の健康の視点も踏まえて、心の健康と脳との関係を明らかにし、ASD特性を有する児の脳発達の機序を明らかにすることを目的とする。 被験者は、114名(男性92名、女性22名)、年齢は、11.6歳(±2.5)、I108.4(±14.56)であった。質問紙は、子どもの強さと困難さ(Strength and Difficulties Questionnaire: SDQ)と対人応答性尺度(Social Responsiveness Scale:SRS)を収集し、脳MRIを撮像した。 その結果、SDQ subscaleである行動の問題と角回におけるGMVとの間に有意な正の相関が見られた。また、向社会性と海馬傍回におけるGMVとの間に有意な正の相関が見られた。 さらにSDQ subscaleの行為困難と上前頭回におけるWMVとの間に有意な正の相関が見られた。一方、SRS traitsと角回におけるGMVとの間に有意な負の相関が見られた。
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