2015 Fiscal Year Research-status Report
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15K12752
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
有本 博一 東北大学, 生命科学研究科, 教授 (60262789)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 寿命 / 内因性物質 |
Outline of Annual Research Achievements |
モデル生物 C. elegansに対して寿命延長作用をもつ内因性物質を見出し、このメカニズムについて検討した。まず、投与時期について検討した結果、線虫が成虫になる頃から老年期に差し掛かる期間、つまり壮年期に投与することが最も効果的に寿命を延長した。老年期における化合物投与は、逆に寿命を短縮させる効果を示した。 次に、インスリン様シグナル経路、ミトコンドリア代謝など個体寿命に影響を与える変異株を用いて寿命測定を行った。その結果、この物質が寿命を延長するうえで必須となる複数の遺伝子を同定することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
交付申請書において計画した実験計画を所定の期間で実施でき、次年度の検討に移行できたから。
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Strategy for Future Research Activity |
当初計画通り、今回の寿命延長効果が老化の遅延によるものかどうかを調べていく。また、化合物の大量合成法を検討して、将来的に、より大型のモデル生物で実験が可能となるよう準備する。
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Causes of Carryover |
28年度には、比較的多くの予算を必要とする寿命延長化合物の大量合成が計画されている。ここに用いる予算を27年度から移動させることによって、より大量の化合物を調製でき、本研究経過の波及効果を高めることができるため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
寿命延長化合物の大量合成費用として用いる。
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