2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of a new media design method triggered by limited visual information.
Project/Area Number |
15K12844
|
Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
菅 俊一 多摩美術大学, 美術学部, 講師 (30740716)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 表現方法論 / メディアデザイン / コグニティブデザイン / 視線誘導 / イメージ生成 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度は、前年度に行った研究発表展示「指向性の原理」で制作した作品の記録および、作品制作時から展示を経て鑑賞者の状況などを観察した上で考察された論考をまとめ、図録「指向性の原理」を制作し、成果発表として出版することを行った。 論考では、作品の中で素材として用いた「静的な情報提示から指向性を生む視覚刺激」のパターンとその視覚効果について一つずつ考察していった。これにより、本研究のテーマである「リミテッドな視覚情報をトリガーとする新しいメディアデザイン手法」の可能性が、具体例と共に提示できたのではないかと考えている。 この論考に関しては、図録以外に広義のデザインに関する論考を紹介するメディアであるEKRITSにて公開し( http://ekrits.jp/2018/04/2577/ )、別のメディアを用いて社会に対して広く研究成果を共有する試みも合わせて行っている。 また、研究成果を図録という形式で発表することにより、研究者コミュニティだけでなく、実際に本研究で提示された新しいメディアデザイン手法を利用する可能性のある、多くのデザイナー及びデザインを学ぶ学生に研究成果を直接届け、実践へと繋げていける可能性が高まるのではないかと考えている。 本研究課題のような表現方法論をテーマにした研究は、制作という実践が伴うことではじめて意味を成す。方法論だけでなく制作事例が付いている展示及び図録という成果発表方法を採用することで、研究成果が社会実装されていくための新しい導線となり得るのではないかと考えている。
|
Remarks |
研究者が作成した図録「指向性の原理」内の論文「指向性の原理とは何か」を掲載
|
Research Products
(2 results)