2016 Fiscal Year Research-status Report
アニメーション制作における制作環境と変化とその影響に関する調査研究
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15K12845
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
野村 辰寿 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (30635339)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | アニメーション / 短編アニメーション / アニメーションフェスティバル / アニメーション技法 / アニメーション作家 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は二年度目ということで、初年度に引き続きいくつかの国際アニメーションフェスティバルに参加し、アニメーションシーンの動向や、各フェスティバルの特色などをリサーチした。以下が一年間で参加したフェスティバルである。(日付は開催期間) 6月13日~18日 アヌシー国際アニメーションフェスティバル(フランス)/7月6日~10日 SICAF(ソウル国際カートゥーン&アニメーションフェスティバル)/8月18日~22日 広島国際アニメーションフェスティバル/11月3日~11月6日 新千歳空港国際アニメーションフェスティバル 各フェスティバルに参加し、その会場や開催期間の規模などをチェックした。「会期中のプログラムはどのようなものがあるか?」、「コンペティションにはどのようなカテゴリーがあるか?」、「またその入選作品や特別上映作品の傾向は?」、「そして入賞作品は?」といったフェスティバルの特色や個性がどのようなカタチでうちだされているのかリサーチできた。 平成28年度は二年に一度開催の国内最大級の広島アニメーションフェスティバルがあり、30年の歴史を有する同フェスティバルに参加し、調査を行った。また新千歳空港国際アニメーションフェスティバルでは実行委員として運営のサポートをしている。まだ3年目の新しいフェスティバルであるが、同じ日本開催の広島国際アニメーションフェスティバルとの差異なども伺い知る事ができた。SICAFは二年連続参加(本研究とは別予算での参加)したが、運営スタッフの入替によって、フェスティバルの印象が大きく変わっていた点など興味深かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成28年度は研究者の都合により、当初調査対象としていたフェスティバルへの参加数がやや少なくなってしまった。実質的にはフェスティバルでの上映作品鑑賞によって補完し、その傾向や特色はある程度把握出来たように思うが、フェスティバル関係者へのインタビューまではいたらなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
基本的には世界のアニメーションフェスティバルへの参加による現地調査が中心となる。平成28年度はフェスティバルにあまり参加できず、予算を次年度に先送った。平成29年度は最終年度につき、ドイツのシュツットガルト、カナダのオタワ、アメリカのバークレーなど大きな海外のフェスティバルに精力的に参加し、データを収集する予定である。同時に世界最大最古のアヌシー国際アニメーションフェスティバルと、まだ開催4年目の新千歳空港国際アニメーションフェスティバルへの参加は各年度の傾向や動向を比較調査するために、平成29年度も参加する予定である。
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Causes of Carryover |
当初計画していたカナダのオタワアニメ-ションフェスティバルへの参加が、学事および多摩美術大学内の共同研究成果作成などで実現できず、平成29年度へと予定を延期した為。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成29年度は、前年度行けなかったフェスティバルに参加し、研究調査をする予定である為、その旅費や参加費、資料購入等として執行を予定している。
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