2018 Fiscal Year Annual Research Report
Researches and surveys on production environments changes in animated film making and their influences
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15K12845
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Research Institution | Tama Art University |
Principal Investigator |
野村 辰寿 多摩美術大学, 美術学部, 教授 (30635339)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | アニメーション / 短編アニメーション / アニメーションフェスティバル / アニメーション作家 / アニメーション技法 |
Outline of Annual Research Achievements |
補助事業期間の延長を行い、平成30年度は、前年度に引き続き、いくつかの国際アニメーションフェスティバルに参加し、アニメーションシーンの動向、各フェスティバルの特色、作品の傾向などについてリサーチを行った。 以下が平成30年度に参加したフェスティバルである。(日付は開催期間)6月11日~16日:アヌシー国際アニメーションフェスティバル(フランス)/8月23日~27日:広島国際アニメーションフェスティバル/10月11日~16日:TIAF・台中国際アニメーションフェスティバル(台湾)/11月2日~5日:新千歳空港国際ニメーションフェスティバル。 これらのフェスティバルから、プログラム構成や入選・特別上映作品の傾向、入賞作品といった結果から各フェスティバルの特色や個性がどのようなようなカタチで打ち出されているのか把握することができた。 また、今回、2018年10月11日~16日のTIAF閉会後、台北芸術大学を訪問し、自身が指導した多摩美術大学の学生作品と卒業生の作品をアニメーションを学ぶ学生を対象に上映する機会を得て、台湾のアニメーション教育関係者および学生とも交流でき、台湾のアニメーション教育の品質を知ることができた。実質的にそれらフェスティバルでの上映作品鑑賞により、現状の短編アニメーション作品の傾向や特色はある程度把握することが出来たと思われる。基本的には世界のアニメーションフェスティバルへの参加による現地調査を中心として行ってきたが、過去3年間、複数のフェスティバルに参加した実感として、さまざまなフェスティバルを調査することはもちろん重要だが、世界最大最古のアヌシー国際アニメーションフェスティバルの定点観測はその年度の傾向や動向を比較調査する上で必要性を強く感じた。よってこの4年間にわたる研究もアヌシーに関してのみ毎年、参加してその動向のリサーチを行った。
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