2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research on transmitting and acceptance of cross-media contents in contemporary Japan
Project/Area Number |
15K12848
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Research Institution | Tokai Gakuen University |
Principal Investigator |
大橋 崇行 東海学園大学, 人文学部, 講師 (00708597)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山中 智省 目白大学, 人間学部, 専任講師 (10742851)
大島 丈志 文教大学, 教育学部, 准教授 (90383215)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ライトノベル / アニメーション / メディアミックス / 漫画 / 児童文学 / 翻訳 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成29年度においては、平成27年度および平成28年度での研究を受けて、主に2つの点について研究を行った。 第一に、現代日本の物語文化における〈メディア横断型コンテンツ〉について、その分析方法を構築する試みである。 特に今年度は、昨年度まで1980年代から2000年代以降の研究が中心だったことを受け、それ以前の1960年代から70年代にかけての状況、およびそれ以降の2010年代の状況も踏まえて、マンガと小説、アニメーションとの接続を具体的に分析する方法を探った。この成果については、研究代表者の大橋が、豪州日本研究学会(JSAA)の「The 2017 Biennial Conference of Japanese Studies Association of Australia」(於 ウーロンゴン大学)で、平成29年6月28日に口頭発表を行っている。また、特に2010年代以降の状況についての研究は昨年度からこの研究を前倒しで実施していたことから、その成果は「ジャンルの変容と「コージーミステリ」の位置 ライト文芸から見た現代の小説と批評」(西田谷洋編『文学研究から現代日本の批評を考える 批評・小説・ポップカルチャーをめぐって』、ひつじ書房、2017年5月)においてまとめた。 第二に、1990年代から現代にかけてのメディア文化を対象とした研究を、研究分担者の山中智省を中心に実施した。具体的には、1990年前後のマンガ、アニメーション、ゲーム、ライトノベルに関する雑誌の制作に関わった人物にインタビューを行い、その具体的な状況をオーラルヒストリーとしてアーカイブするとともに、その成果をまとめた単著『ライトノベル史入門 『ドラゴンマガジン』創刊物語 ―狼煙を上げた先駆者たち』を、2018年1月に勉誠出版から刊行しているほか、論文1点を公刊し、学会での口頭発表を行っている。
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