2017 Fiscal Year Annual Research Report
Development of Reading Span Test for Japanese Learners and Construction of SEM Reading Model
Project/Area Number |
15K12892
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
柴崎 秀子 長岡技術科学大学, 工学研究科, 教授 (00376815)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | リーディングスパンテスト / 作動記憶 / 日本語学習者 / 読解能力 |
Outline of Annual Research Achievements |
日本語を母語としない学習者を対象とするリーディング・スパン・テスト(以下RST)を開発し,RSTを使って読解力,語彙知識,文法知識との関係を明らかにすることが本研究の目的である。 RSTとは読み手の作動記憶容量を測定するテストであり,記憶研究分野で開発されたものである。当初は英語を母語とする読み手を対象とした英語のRSTがJust & Carpenterによって開発され,日本では苧阪による日本語母語話者を対象としたRSTが開発された。さらに,RSTは第二言語による読解能力の説明変数であるという知見が得られていることから,日本人英語学習者を読み手とする日英語RSTも開発された(柴崎他,2015)。本研究ではこれまで手つかずであった日本在住の留学生を対象に日本語学習者を対象とする妥当性のあるRSTを開発し,その成績が読解力,語彙知識,文法知識とどのような関係にあるかということを分析した。その結果,RSTについては妥当性のあるテストを作成できたと言えるが,読解力,語彙知識,文法知識との関係においては明確な関係が示されることはなかった。
引用文献:柴崎秀子,時本真吾,小野雄一,井上次夫(2015)高校生用集団式日英語リーディングスパンテストの開発および英語における習熟度と作動記憶の関係の検討, 認知心理学研究. 12(2), 101-120.
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