2016 Fiscal Year Research-status Report
初学者向け外国語ICT総合学習環境構築と多読データベース作成に関する研究
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15K12905
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
川村 和宏 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (90587776)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
竹内 拓史 麗澤大学, 外国語学部, 准教授 (00431479)
熊谷 哲哉 近畿大学, 経営学部, 講師 (20567797)
金子 百合子 神戸市外国語大学, 外国語学部, 准教授 (80527135)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | ドイツ語 / ロシア語 / 学習ソフトウェア / 多読 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究計画においては平成28年度には、逆引き表現辞書ソフトの公開、多読データベースの公開、アンケート調査実施、ロシア語版学習ソフト公開を予定していた。 逆引き表現辞書ソフト、多読データベースに関しては、試作版を公開している。ロシア語版学習ソフトについても、すでに作成、公開を実施している。アンケート調査に関しては、ロシア語版学習ソフトウェアの使用状況等に関するアンケート調査を実施している。 ドイツ語版およびロシア語版の学習ソフトウェアに関しては、研究代表者、研究分担者および研究協力者が担当する各授業科目内で積極的に活用している。学習ソフトウェア作成に関しては、ドイツ語を専門とする作成者が他言語であるロシア語の専門家である分担者と共同作業を実施するための方法を確立することができたことが、本研究内での成果といえる。また、学習ソフトウェアはAndroid版およびiOS版のアプリとして無料公開しているため、上記の授業参加者以外にも広く一般の学習者が利用できることから、初修外国語としてのドイツ語学習およびロシア語学習への貢献も成果と言える。 さらに、平成28年度に予定していた学会、研究誌等での成果発表を前倒しし、2016年10月に関西大学千里山キャンパス開催の日本独文学会2016年秋季研究発表会にて研究発表「ICT総合ドイツ語学習環境について ―海外研修での活用と多言語化の試み」を、2016年12月 に慶應義塾大学日吉キャンパス開催のロシア語教育研究集会にて研究発表「スマートフォンを使った自律的外国語学習の試みと問題点」を実施している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初の計画では、平成28年度には逆引き表現辞書ソフトの公開、多読データベースの公開、アンケート調査実施、ロシア語版学習ソフト公開を予定していたが、これに加えて当初平成29年度に予定していた学会等での研究発表を2件実施することができた。次年度実施予定の研究発表を実施し、参加者から有益な指摘や知見を得られたことを考慮すれば、本研究は当初の計画以上に進展していると評価できる。とりわけ、ソフトウェアの多言語化を巡る各種の要望や単語練習に関する現状認識について研究発表の参加者と意見交換できたことは、本研究課題の今後の展開のためにも有益と言える。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度は、ドイツ語自己表現の教科書作成、web辞書(独語)の拡張、学会、研究誌等での成果発表を予定していた。この内、学会、研究誌等での成果発表に関してはすでに平成28年度に実施し済みであるため、平成29年度にはweb辞書(独語)の拡張およびドイツ語自己表現の教科書作成を実施する。ドイツ語自己表現の教科書の内容に関しては、ヨーロッパ言語共通参照枠のA1~A2およびB1の学習内容を参考にする。そのため、web辞書に登録する単語の選定作業を重点的に進め、その成果をドイツ語自己表現の教科書作成に活用する。
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Causes of Carryover |
研究分担者の所属機関変更が見込まれたため、当該年度に購入を予定していた物品を購入した場合には次年度に継続的に研究を実施することが困難となる状況が懸念された。そのため次年度に新所属機関にて改めて物品等を購入することとした。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究分担者の所属機関変更に伴い研究用パーソナルコンピューター等を新たに購入する必要が生じたため、当該年度に購入することを予定していたドイツ語多読用図書に加えてパーソナルコンピューター等の物品を購入する。
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Research Products
(3 results)