2015 Fiscal Year Research-status Report
メタバース活用のバーチャルインターンシップ・教室内授業相補型医療英語教材の開発
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15K12916
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Research Institution | Juntendo University |
Principal Investigator |
山下 巌 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (70442233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浦川 加代子 順天堂大学, 公私立大学の部局等, 教授 (00273384)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | メタバース / バーチャルインターンシップ / 医療英語 / アバター / 仮想空間 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究初年度となる本年度は、まず、看護教育に長年携わってきた研究分担者と、現在使用中の医療英語テキストを、場面シラバス(situational syllabus)に基づいたへと再編成を行い、病院内で看護師・患者間インタラクションが多く起こりうる場面や状況を設定し、その場面で使用が想定される専門語彙や定型表現を選出し、サンプルユニットを作成した。その後その作成したサンプルユニットを用いて教室内で授業を行い、さらに改良すべき点があるかどうかを確認したところ、指示質問(referential question)を多く取り入れた収束型タスクとタスク必須言語(task essential language)のみならず、提示質問(display question)も取り入れるが授業目的がより明確化し、それに比して学生の授業への集中度を高めることが判明した。そのため、今一度サンプルユニットの再編を行い、7月末にサンプルユニットが完成した。その完成したユニットを相手方、Laurea応用科学大学のMs Tuija MarstioとTurku応用科学大学のMs Raija Nurminenに送り、検討してもらい使用することを確認した。しかし、両大学のメタバースに不具合が発生し、次年度前半に詳細打ち合わせを行い実施に踏み切ることとした。なおサンプルユニットに関しては、日本スタインベック学会(副題『スタインベックと老いと病と』)でその一端を発表した。 並行して、国内でのメタバース活用事例を見学すべく、神田外語学院での実践参観を実施した。医療英語の事例ではなかったものの、将来、旅行代理店等に就職希望の学生対象の授業であったため、いわゆる職業目的の英語(EOP:English for Occupational Purposes】として、医療英語と多くを共有しており、大いに参考となった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
前項で示した通り、フィンランドの先方Laurea応用科学大学のメタバースが不具合を起こしたため、仮想空間を活用したやり取りの支障が出た。しかし、現時点ではすでにシステム復旧しているため、8月後半にフィンランドに出向き詳細打ち合わせを敢行後、9月前半に本学部学生20名程度を集め、サンプルユニットを用いたメタバース上の授業を実施するめどが立っている。そのため十分に研究の遅れは取り戻せるものと予測される。 その後、異文化間情報ネクサス学会、Moodle Moot、AsiaCALLにおいて研究発表を行い本研究の成果を広く世に問いたい。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は研究最終年度を迎えるため、Laurea応用科学大学、Turku応用科学大学との共同研究を行い、本研究が目指すバーチャルインターンシップのサンプルモデルを構築することを目標とする。すでに先述の通り、メタバースを活用しての模擬授業の計画準備は完了し実行を待つばかりとなっている。 サンプルユニットを用いた授業実践後、学生の英語学習における変化を調査する予定であるが、その測定尺度としてZoltan Dornyeiによって学習動機付け理論の概念として提唱されている、L2義務自己、L2理想自己を用いた調査方法を考案してみたい。すでにこの枠組みにより作成・実施されているアンケートも入手してはいるが、これに本学部学生の特徴を考慮し、独自性を加えたものを使用してゆきたい。調査実施に関しては本学の学内倫理規定に従い実施するものとする。特に、メタバースを介した授業を受けることで形成されると予測されるL2理想自己が、内発的動機付けにつながるかどうかを検証してゆきたい。
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Causes of Carryover |
当初計画していたフィンランドのラウレア応用科学大学への出張を先方の不都合で取りやめたため、その旅費分を次年度に回した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
2017年度は、すでにフィンランド出張も計画に盛り込んであり、併せて研究計画作成時より計画していたAsiaCALLでの研究発表(発表要旨受領済)にも出かけるため、研究開始当初の予定を少し変更はするが、研究全体を通してみれば正常な予算執行が可能となるため何ら問題はない。
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Research Products
(3 results)