2015 Fiscal Year Research-status Report
留学が学習者の英語力と内面的変容に及ぼす効果の統合的メカニズムに関する縦断的研究
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15K12925
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Research Institution | Yasuda Women's University |
Principal Investigator |
山川 健一 安田女子大学, 文学部, 准教授 (00279077)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 留学 / ポートフォリオ / 異文化間能力 / 質的データ / アンケート |
Outline of Annual Research Achievements |
平成27年度は2年次後期に半年間の留学をする学生からウェッブ上のポートフォリオを利用して、質的分析のための留学中の振り返りのデータを収集した。また、英語力の伸長を測る目的で、該当学生は留学前後にTOEICを受験した。 また、異文化間能力の側面については、先行研究で多用されているIDI (Intercultural Development Inventory) の使用者・指導者としての認定を得るために、カナダ・トロントで開催された認定者セミナーに参加し、その資格を得た。平成28年度は異文化間能力の測定にこのテストを他のものと合わせて用いる予定である。 その一方で、時間的制約から学生の音声的側面のデータと異文化間能力側面のデータを取ることができなかった。また、当該学生が帰国後の平成28年3月にインタビューを行う予定であったが、勤務大学の予期せぬ海外出張業務が入ったため、実施には至っていない。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
初年度の平成27年度は、科研申請当時には予定されていなかった勤務大学の海外出張業務が3件入り、その準備と実施に追われていたため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度に収集したデータの分析を進めると同時に、当初の予定を変更して、一学年下の学生も縦断的研究の調査対象学生に新たに加える予定である。申請者は勤務大学の国際交流委員長を務めていることから、学生の留学指導には常に関与しているので、この変更は十分に可能である。
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Causes of Carryover |
平成27年度は、上述したように、当該学生から音声データとインタビューデータを取ることができなかった。そのデータ保存のために計上していたノートパソコンが未購入である。また、インタビュー学生に対する謝金やテスト受検に対する謝金も使用できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
平成28年度は、上述したように、調査対象学生を一学年下の学生も新たに加えて調査を行う予定である。したがって、平成27年度に想定していた調査内容を並行して再度行うようになるので、テスト受検やインタビューの謝金や、コンピュータ購入などの予算が必要となる。
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