2016 Fiscal Year Annual Research Report
A study of productivity in the public sector
Project/Area Number |
15K12991
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
稲継 裕昭 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (90289108)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 公的部門の生産性 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、公的部門とりわけ日本の中央政府における生産性測定の基礎を構築することにより、中央政府の生産性の経時比較および国際間比較を可能にすることを目的とする。 民間部門における生産性測定は半世紀以上の歴史を有し、その向上を目指した取組は数多くなされてきたが、公的部門に関しては長年にわたって生産性の経年変化はないものと措定されてきた。アウトプットが測定できずインプット=アウトプットと考えられてきたためである。しかし、近年、英国統計局(Ofiice of National Statistics)がアウトプット指標を開発し始め、学術的にもロンドン大学(LSE)のチームがいくつかのアウトプット指標に基づく研究を開始した。日本ではまだ全く取組がなされていないが本研究は日本の中央政府に関して生産性測定の基礎構築を目指すものである。 いくつかの省庁にアプローチして、生産性指標についての認識およびデータ提供の可能性についてヒアリングを行った。 日本でも地方自治体の一部では、生産性の測定を始めているところも散見される。これら先進自治体について調査研究を進める。現地訪問をしてヒアリングを行うとともに、それらの指標が他の自治体と比較可能なものであるかどうか、また実際、生産性を意識した予算編成や仕事の進め方になっているか、市民には公表されているのか、などを調査した。 平成28年度は、これまでの研究成果の一部をAPOの冊子(Measuring Public-sector Productivity in Selected Asian Countries)に掲載した。
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Research Products
(3 results)