2016 Fiscal Year Annual Research Report
Strategy of Japanese Automobile in the change caused by connected cars
Project/Area Number |
15K13046
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Research Institution | Kyoto Sangyo University |
Principal Investigator |
赤岡 広周 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (70571074)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
陳 韻如 滋賀大学, 経済学部, 准教授 (00389404)
平野 実 県立広島大学, 経営情報学部, 教授 (00405507)
赤岡 功 星城大学, その他, 学長 (10025190)
井村 直恵 京都産業大学, 経営学部, 准教授 (10367948)
李 在鎬 広島市立大学, 国際学部, 教授 (40342133)
姜 判国 四国大学, 経営情報学部, 教授 (50405510)
中岡 伊織 宇部工業高等専門学校, 経営情報学科, 准教授 (50469186)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 特許分析 / 重要技術 / つながる化 |
Outline of Annual Research Achievements |
情報機器用OSは、乱立淘汰の時代を経て、1~2種類に集約された。主導権はハードメーカーから、OS開発者へと移行した。Microsoft,Google,Appleをはじめ、国内各社・海外各社のシェア、競争力、影響力は変化し、業界再編につながるなど情報通信業界の勢力地図に大きな変化が生じた。 現在、自動車の「つながる化」にかかわり、類似の懸念が生じている。すなわち、自動車のIT化により、自動車業界においても、これまで国内・海外の情報通信業界でみられたような勢力変化が生じるのではないかという懸念である。 本研究では、自動車の「つながる化」にかかわるデバイスとしてカーナビゲーションに着目した。カーナビゲーションに関わる社として自動車・ICT各社に着目し、戦略・行動の時系列的変化を、特許情報データベースを用いて分析することとした。これにより分析対象の各社は、どの時点で、どのような技術を重視していたかが明らかになる。具体的には、第1に、カーナビゲーションに関する各社の研究開発能力を明らかとするために、特許出願件数の推移を分析した。第2に、各社の研究開発の重点領域を明らかとするために、出願特許を分野別に分類し集計した。第3に、カーナビゲーション分野の研究開発において重要な影響力をもつプレーヤーを明らかとするため、特許情報の引用ネットワークにより分析した。 特許分析の結果、本研究により、第1に、特許申請という尺度でみると、国内各社におけるカーナビゲーション関連技術開発は一段落したとみられる状況であることが示唆された。なお、この動きと同時期に、海外企業の保有特許の引用が増加傾向にあることがわかった。第2に、特許申請件数の多寡(これは研究開発能力と等値ではない)と、カーナビ分野における重要技術の保有の多寡(これは特許被引用度と等値ではない)は、必ずしも合致しないことが示された。
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Research Products
(12 results)