2016 Fiscal Year Research-status Report
OTC医薬品の広告表現が知覚リスクを通して意思決定過程に与える影響
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15K13051
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Research Institution | Hosei University |
Principal Investigator |
北浦 康嗣 法政大学, 社会学部, 准教授 (90565300)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
水島 宏明 法政大学, 社会学部, 教授 (10633589) [Withdrawn]
諸上 茂光 法政大学, 社会学部, 准教授 (60422200)
宇野 斉 法政大学, 社会学部, 教授 (70262491)
荻谷 光晴 神奈川大学, 工学部, 特別助教 (00509086)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 消費者行動 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は,経済学,経営学,消費者心理学の専門家が協同することで,幅広い角度で分析することが可能となる.それぞれの分野の特性をいかして,知覚リスクに基づく説得コミュニケーションモデルのフレームワークの構築,アンケート調査による説得コミュニケーションモデルの特定化,シミュレーションにもとづく説得コミュニケーションモデルの基礎的分析,ケーススタディにもとづく説得コミュニケーションモデルの広告効果分析に分けて研究を行う.とくに,アンケート調査や映像広告を用いた実験を行うことにより,多角的な視点で医療品という財の特性を明らかにする. 今年度は,とくに知覚リスクに着目したモデルを用いて,広告効果に関するシミュレーションを行う.映像を用いたシミュレーションを様々な条件で繰り返すことによって,その行動に影響を及ぼす要因・条件を整理する.本項目は,制度設計に造詣が深い諸上と,映像による行動分析やシミュレーションを専門とする水島が共同して担当する. さらに,ケーススタディにもとづく説得コミュニケーションモデルの広告効果分析を行う.前年度で整理した行動変容に影響を及ぼす要因や条件に基づいて,より具体的な広告効果に関する分析を行うために,実際のOTC医薬品を対象とし,様々なオプションを想定したケーススタディを行う.これにより,OTC医薬品の広告効果に関する示唆を獲得するとともに,効率的かつ効果的で実現性の高い広告を提案する.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
OTC医薬品広告の意識や広告表現に対する心理的反応について,当初の予定に基づいて調査を行ったところ,デモグラフィックスによって議論を細分化する必要が生じたため,追加調査および分析を行うこととした.そこで,現在,その作業を進めていることろである.
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Strategy for Future Research Activity |
追加調査および分析を進めることで,改めて,ケーススタディにもとづく説得コミュニケーションモデルの広告効果分析を行う.前年度までで整理した行動変容に影響を及ぼす要因や条件に基づいて,より具体的な広告効果に関する分析を行うために,実際のOTC医薬品を対象とし,様々なオプションを想定したケーススタディを行う.これにより,OTC医薬品の広告効果に関する示唆を獲得するとともに,効率的かつ効果的で実現性の高い広告を提案する.
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Causes of Carryover |
OTC医薬品広告の意識や広告表現に対する心理的反応について,当初の予定に基づいて調査を行ったところ,デモグラフィックスによって議論を細分化する必要が生じたため,追加調査および分析を行うこととした.その結果,予定していた成果発表ができず,出張旅費および学会参加で使用する予定の金額が未使用になった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
追加調査のための物品費および人件費・謝金として使用する.さらに,分析結果を学会報告するための旅費に計上する.
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