2016 Fiscal Year Annual Research Report
Creating a School Continuation and Work Support Model for Night-Time High School Students in Welfare Households
Project/Area Number |
15K13087
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Research Institution | Yamaguchi Prefectural University |
Principal Investigator |
内田 充範 山口県立大学, 社会福祉学部, 教授 (80448802)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 生活構造 / ネットワーク / カフェ方式 / ワークショップ方式 / 情報提供 / 橋渡し役 / 相談相手 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度においては、前年度D県の生活保護世帯の定時制高校生へのインタビュー調査から明らかにした生活構造をモデル化するとともに、定時制高校生を取り巻く環境及び社会資源からなるネットワークモデルとの関連性を考察した。その研究成果を平静28年7月3日愛媛県松山市で開催された日本社会福祉士学会において、「生活保護定時制高校生の修学継続要因に関する研究―当事者インタビューの分析から―」として研究発表した。さらに、平成28年9月11日京都市仏教大学で開催された日本社会福祉学会第64回秋季大会において、「 生活構造ニーズから探るソーシャルワークマインド―生活保護定時制高校生の修学継続要因分析から―」として研究発表した。これらの研究成果については、平成29年3月、山口県立大学社会福祉学部紀要第23号に、「生活保護定時制高校生の修学継続要因に関する研究―当事者インタビューの分析より―」として論文発表した。 次に、E市の定時制高校生支援を展開しているNPO法人の協力を得て、学年を超えたワークショップに参加し、高校修学継続から就職に至るための支援としてワークショップの有効性を明らかにした。前年度調査したA市の定時制高校生の現状を把握し、悩みや困り事への対応に繋いでいくカフェ方式による支援及び学習での躓きの解消や学習意欲のある学生への学習支援とともに、定時制高校生自身が、先輩をモデルとして就職を意識していくというワークショップ方式との並行的な支援展開が有効であることを明らかにした。さらに、前年度、D県の生活保護世帯の高校生を対象に実施した高校修学継続要因に関するアンケート調査結果を分析し、生活保護世帯の高校の修学継続のためには、「時宜を得た情報提供」「高校との橋渡し役」「よき相談相手」としてソーシャルワーク実践を行う必要があるということを提示し、D県内の全福祉事務所に報告書を送付した。
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Research Products
(4 results)