2017 Fiscal Year Research-status Report
プログラム評価の観点に基づく地方自治体における効果的な福祉課題解決方策の検討
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15K13096
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Research Institution | Japan College of Social Work |
Principal Investigator |
贄川 信幸 日本社会事業大学, 公私立大学の部局等, 准教授 (30536181)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 自治体 / プログラム評価 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では平成29年度は,A市の自治体レベルでの取り組みについて,そのプロセスの定性的評価の可能性と方向性を検討した。 A市は,国が定める自殺総合対策大綱に基づき,独自に自殺対策推進に関する条例を定め,それに基づき目標設定と部門横断的な計画策定,およびその実施,評価を行ってきた。その実施プロセスの評価の可能性と方向性を検討するため,1年間の取り組みをフォローした。第1期計画のまとめが執り行われる過程のなかで第2期計画の検討と作成が行われた。第1期計画の実施状況を踏まえて,第2期計画においては,その実施プロセスを定性的に評価する必要性が認識された。 具体的には,目標数値の達成程度を測る定量的評価のみでは,発生率の小さい自殺という事象に対する取り組み評価をすることが困難であるため,近位アウトカムに相当する,取り組み上の変化をさらに捉える必要性があることが認識された。加えて,精神保健福祉に関する部門が中心となって行う取り組みであるものの,自殺という教育,産業を含む多領域・多部門が関わる事象においては,その取り組みや認識の展開自体がプロセスであると同時に自殺対策の取り組みの成果の一つとなりうる,という視点が得られた。 平成29年度はこの視点の整理を行うにとどまったが,自治体レベルでの取り組みのうち,とくに発生率が小さい,あるいは単年度での変化が捉えにくい事象に対する評価をどのように行えばよいかの視点を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
研究代表者の体調不良により,当初予定していた通りの計画で進めることが困難となったため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成29年度までの取り組みを踏まえて,定量的な評価および定性的な評価の方法について整理し,調査を実施する。
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Causes of Carryover |
研究代表者の体調不良により,計画していた調査の実施ができなかった。 次年度は,計画していた調査を実施することで研究費を執行する予定である。
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