2017 Fiscal Year Annual Research Report
Research of Stay/Leave Decisions in Intimate Partner Violence (IPV) Relationship: Assessment of Investment Model
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15K13146
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Research Institution | Musashino University |
Principal Investigator |
藤森 和美 武蔵野大学, 人間科学部, 教授 (20409379)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 親密なパートナーからの暴力 / インベストメント・モデル / 面前DV / きょうだい間暴力 |
Outline of Annual Research Achievements |
「親密なパートナーからの暴力(IPV)関係の終結・継続の意思決定の研究ーインベストメント・モデルの検証」のうち、本年度での研究実績は以下のとおりである。 1.IPV被害者に対するインベストメント・モデルの検証:160名の被害あり群と573名の被害なし群を対象にインベストメントモデルを検証した。探索的因子分析・検証的因子分析・重回帰分析を実施した結果、両群にいずれにおいてもインベストメントモデルが想定する仮説が支持され、データのモデル適合性も許容範囲であった。さらに両群のうちIPV関係が継続している44名、267名について、「関係終結・継続の意図」を含めてパス解析を実施した結果、両群とも、「関係への満足度」「代替策の質」「投資の程度」から「関係へのコミットメント」、および、「関係へのコミットメント」から「関係終結・継続の意図」に対するパスはいずれも有意であり、データのモデル適合性も十分であること関係終結・継続の意図を含めたインベストメント・モデルの想定する仮説が支持された。 2.児童精神科クリニックにおけるカルテ調査:2か所のクリニックで合計1,456名を対象にカルテ調査を実施した結果、いずれのクリニックにおいても1割前後の患児がIPV目撃に曝されていることが判明した。 3.きょうだい間における暴力の実態調査:254名の大学生を対象に精神的暴力の実態調査を実施。69.8%がきょうだい間における精神的暴力被害経験があった。また、両親間の葛藤の深刻さ・子どもがその葛藤に巻き込まれることと、きょうだい間の精神的暴力の経験の有無に関連が示された。
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Research Products
(3 results)