2015 Fiscal Year Research-status Report
認知課題困難児における安静時脳活動の差異に関する研究
Project/Area Number |
15K13167
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Research Institution | National Center of Neurology and Psychiatry |
Principal Investigator |
安村 明 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター, 精神保健研究所知的障害研究部, 研究生 (60723468)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 発達障害 / 安静時脳活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
発達障害やてんかんをもつ児童を対象とした脳機能計測は、多動・衝動性が強いといった特性から、実施が困難である。そこで、安静時の脳機能を計測するための手法を開発中である。特に前頭前野の機能異常を伴う場合、顕著であることが知られており、文献調査を進め、課題の作成や検証等を行っている。また、関連した学会発表や書籍の発行、論文発表を行い、発達障害に関わる脳機能計測の意義について、広く活動を行った。特に、書籍については、多施設共同研究を行い、注意欠陥・多動性障害(ADHD)の干渉抑制機能と、中核症状である不注意性や多動・衝動性との関連性について報告した。また、行動療法の介入前後での脳機能の変化について、脳機能計測を行い、論文として発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
関連した学会発表や論文発表等を行い、おおむね順調に進展していると思われる。
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Strategy for Future Research Activity |
先行研究の検索および課題の作成、被験者のリクルートを行い、結果をまとめ、論文として発表する。
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Causes of Carryover |
解析前のため、購入予定であった解析ソフト等を先送りにしたことや、リクルートを予定していた研究対象者への謝品や研究補助者への謝金が予定より少額になったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
研究プロトコルの確立に伴い、解析用の設備を充実させるため、また、新規解析に伴い、研究補助者への謝金のために使用する予定である。
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Research Products
(3 results)