2016 Fiscal Year Research-status Report
地域づくりにおける三職種の連携・協同の実践モデルの構築に関する実践的研究
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15K13188
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Research Institution | Sendai Shirayuri Women's College |
Principal Investigator |
槇石 多希子 仙台白百合女子大学, 人間学部, 教授 (80209402)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 地域づくり / コミュニティ キャパシティ キャパシティ / コミュニティ・ラーニング・センター / 社会福祉 / 専門職種の協同 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、教育と福祉のサービスを地域レベルで提供している諸機関(公民館、地域包括支援センターなど)の連携構築を図りつつ公民館のプラットホームとしての役割の意義と、具体的な実践手法を開発することにある。 28年度は、コミュニティ・キャパシティ開発に関する内外の研究として、インドネシア・バンドン市にある国立インドネシア教育大学を3月に訪問し、そこで本研究の課題である地域づくりの方法論であるコミュニティ・キャパシティを高めるために必要な教育・福祉・健康に関する3つ職種の共同関係の構築にかかわる方策とそのための職員の専門性の研修について報告した。特に福祉の領域では、インドネシアでは保育及び学童保育(学校外教育)分野の要請が大きく、地域のコミュニティ・ラーニング・センター(CLC)は、複合的な施設として、職員の専門性の研修への関心は高く、日本における公民館の役割に関心が集まり、教育と福祉サービスを地域レベルで提供する意義を深めた。 その継続的な研究関係をもちえたことから、インドネシア教育大学から女性教員が東北大学に研究員として来仙した。そこで、28年度は仙台市内にある比較的規模の大きな高砂市民センター(保育所、地域包括センター、保健センター、図書館、健康福祉センター併設)を中心に正規職員、嘱託職員のヒアリング調査を行った。 国際比較の視点というよりも、センターの役割や地域住民との協力関係、職員の専門性の養成、またインドネシアでは季節的に洪水が多く、自然災害の防災や減災の知識・認識を地域住民にどのように培うかなど、同国のCLCの発展的な実践モデルとしてセンターの機能に注目した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
① 国立インドネシア教育大学のシンポジウムのための報告準備と同大学からの派遣研究員(女性)との仙台市内の市民センター等の調査に時間がかかってしまった。 ② 予定していたNPO法人(広島県)の代表者が多忙であり、中々調査の実施予定がとれず、結局のところこのNPO法人をひとまず対象団体から外して、別の地域のNPO団体(兵庫県)に調査をいらし実施したので調査時期がかなり遅れてしまった。
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Strategy for Future Research Activity |
① 長野県東御市・NPO法人「普通の暮らし研究所」を調査対象として、連携・協同 実践のための介入的調査と事業実施の調整を行う。29年度には、東北大学大学院教育学研究科高橋満教授(70171527 役割:学習過程の分析、高橋エフォート10%)を共同研究者とすることとした。高橋教授とはこの研究に先立つ社会教育専門職の養成の研究において研究をともにしていることから了解を得ている。 ② スコットランドの成人教育制度における 3種の職種の連携と養成課程についての制度論的研究を進める。これはイギリススコットランドの成人教育研究者との共同研究を予定している。
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Causes of Carryover |
国立インドネシア教育大学から女性研究員が来仙し、調査等に同行しかなりの時間を割くことになったので、予定していたスコットランド、エジンバラ大学の成人教育研究者Jim Crowtherとのスケジュールが合わず、イギリスに出向かなかったことが、研究経費の全体の執行を小さくした。また、やむを得ず広島県のNPO法人ではなく、兵庫県のNPO法人の調査にしたことも経費の執行に影響を与えた。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
長野県東御市・NPO法人「普通の暮らし研究所」には、平成28年度(兵庫調査)及び平成29年度研究協力者として元徳島大学教授水島かな江氏及び共同研究者として東北大学大学院教育学研究科高橋満氏に参加してもらいながら出向く予定である。特に、当該NPO法人は、近年、東御市の要請を受けて保育所や子どもの放課後施設の運営にも力を入れているので、水島氏には調査員として研究協力してもらうことにした。
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Research Products
(1 results)