2017 Fiscal Year Annual Research Report
Searching for custom-made learning activities and student life support by data analysis and simulation
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15K13205
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
村澤 昌崇 広島大学, 高等教育研究開発センター, 准教授 (00284224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
森 朋子 関西大学, 教育推進部, 教授 (50397767)
安部 有紀子 (小貫) 大阪大学, 全学教育推進機構, 准教授 (30553416)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 高等教育 / IR / データ分析 / シミュレーション / 学生調査 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度については、①昨年度から引き続き2015年度および2016年度SERUデータを用いて,日本と海外の大学生の学習スタイルの差異について分析を行った。分析結果は6月に広島大学で開催されたSERUワークショップで発表し,海外の参加者からも高い関心を集めた。併せて、IRデータ分析に応用されるべき統計分析の検討(欠損値補完、非正規分布モデル)を行い、その実践例を国内依頼論文および広島大学高等教育研究開発センターのディスカッションペーパーとして上梓した。②現在大学教育の質的転換に向けて注目されている「学習(学修)時間」に焦点を当て、「SERU(Student Experience in Research University:研究大学における“学び”の調査)」の調査結果をもとに、米国、中国との学年の推移を比較分析するとともに、学生の「授業内学習時間」「授業外学習時間」がそれぞれ、正課内外のどのような行動から影響を受けるかを明らかにした。③関西大学教学IRとして,A学部における同一カリキュラムを有する7年分のGPAをクラスター化する作業を進めた。またデータを学生自身が活用する事例として,入学時調査の個々の学生の結果を学部平均値とともに提示し,具体的な履修のアドバイスを行うフィードバックシステムを構築し,B学部入学生に試行的に導入した。④島根大学で開発・推進がなされているIRデータを活用した学習支援のためのシステム「WILL BE」に関して、システム運用や分析に関して有識者と意見交換を行うとともに、広島大学高等教育研究開発センターのディスカッション・ペーパーにおいて、その成果を公開することとし、論文公開に向けて原稿を執筆した(執筆継続中)。
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