2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study on the support of local government on primary school English language activities
Project/Area Number |
15K13213
|
Research Institution | Rikkyo University |
Principal Investigator |
大森 愛 立教大学, 異文化コミュニケーション学部, 特任准教授 (20440258)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 小学校英語 / 支援体制 / 教員研修 / 自治体 / 教員養成 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、小学校英語活動を対象とした自治体(教育委員会)の支援体制について調査してきた。自治体間で生じている支援体制の差異がどのような背景によるものなのかを調査することにより、支援体制の充実・改善策を提言することを目的としている。平成23年度より高学年で小学校英語活動が必修化したが、過去に実施した教育委員会を対象としたアンケート調査の結果と計量分析結果から必修化後も主に質の面で自治体間における隔たりが認められる。そのため、質的手法を用いて英語活動の実施状況についてより詳細に調査する必要があった。 本年度は、主に地方の特定の教育委員会を複数回尋ね、小学校英語活動への支援体制についてその取り組み方、課題や工夫についてより詳細に調査した。その結果、国で定められた内容を単に教育現場に伝達するだけでなく、教育現場で抱える英語活動に関する課題を教育委員会が把握しやすい体制作りを行ったことで、課題に対してより効果的に対処できるようになったことなどが具体的に分かった。また、教員研修では、地方の小学校教員の英語活動に対する取り組み方や姿勢について直に調査することができた。今までの経験から様々な教材が蓄積されつつあるが、教員研修が引き続き重要不可欠であることが指摘された。さらに、この自治体以外の教員研修の調査より、地方では都会と比較して教員研修を受けられる機会が非常に限られているということを教員の声を通して実感した。 最後に、主に教員養成に関する発表を国際学会にて発表し、結果多くの貴重なコメントや重要な情報を得ることができた。それを基に論文を執筆している。
|
Research Products
(4 results)