2015 Fiscal Year Research-status Report
国際バカロレア日本語科目「歴史」のモデルカリキュラム・授業の開発
Project/Area Number |
15K13230
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
棚橋 健治 広島大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (40188355)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
|
Keywords | IB / インターナショナル・バカロレア / DP / 歴史 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、グローバル人材の育成に対する要請が高まる今日の日本において、そのひとつの有効な方策として注目されるインターナショナル・バカロレア(IB)の普及・拡大に向けた新たな動きである日本語ディプロマ・プログラムの導入を受け、科目「歴史」のモデルカリキュラム・授業の開発を行うものである。それを通して,グローバル人材育成の牽引役となるIB認定校やスーパー・グローバル・ハイスクールのみならず,それらを含むすべての日本の学校の歴史教育をグローバル社会で活躍できる資質・能力の育成に対応したものへと改善することを図るものである。 研究初年度である2015年度は, (1)IB機構より公表・刊行されている諸資料を調査・収集し、その解析を行うとともに,日本国内での研究者からの情報収集ならびに意見交換を行うことにより,IBプログラムの理論および実践に関する諸報告等を収集・分析し、そこにおいて育成する資質・能力とその論理ならびにカリキュラム・授業のあり方を明らかにした。 (2)日本国内の認定校の調査の効果を高めるために,関係文書資料を収集し,その解析を行うとともに,研究代表者および研究協力者が分担して各認定校を訪問し,カリキュラムならびに授業の実態等を視察し、情報を収集して,それらの特徴と課題を分析した。 (3)初年度調査で明らかになった成果と課題等の整理・確認を行い,次年度に実施予定日本語科目「歴史」の単元開発についての予備的検討を行った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りの文献調査ならびに実地調査が出来ている。
|
Strategy for Future Research Activity |
当初の計画に従って、第二年度は授業開発を行う。
|
Causes of Carryover |
IB認定校における実地調査を効率的に行うとともに、日程の都合で調査を次年度に変更した学校もあったため、予定していた調査旅費より予算使用を抑制することが出来た。
|
Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度に引き続き、資料の購入費ならびに歴史教育教材の調査・収集旅費に充てると共に、前年度十分な調査が出来なかった認定校の調査も行う。また、研究成果を研究協力者と共に学会発表する予定であり、その旅費にも充てる。
|