2016 Fiscal Year Research-status Report
いかにして特別支援教育においてパートナーシップ原理を機能させるか
Project/Area Number |
15K13247
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
河合 康 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90224724)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 特別支援教育 / パートナーシップ |
Outline of Annual Research Achievements |
特別支援教育におけるパートナーシップ原理を推進する上で重要となる障害理解教育に関する研究を中心に行った。具体的には、小学校における通常の学級の教師を対象に、児童に知的障害の障害理解教育を行った実施状況とその内容、障害理解教育に対する教師の意識、障害理解促進のための取組を把握することでその現状と課題を明らかにし、それをふまえて小学校で知的障害の障害理解教育を進めていくための工夫について検討した。その結果、(1)約9割の教師が幼児期~小学校低学年に障害理解教育を開始することが望ましいと考えているが、実際に実施した教師は約半数であること、(2)実施後は、「学級の雰囲気や対象児に対するかかわり方が良くなった」という効果を実感しているが、「指導内容がわからない」「学校全体での取組が必要」「教師自身の障害に関する知識不足」「地域・保護者の理解不足」を課題と感じていることなどが明らかになった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
特別支援教育においてパートナーシップ原理を推進する上で核となる障害理解教育に関する研究において一定の成果が得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、残された調査である学校内パートナーシップに関する研究を行うと共に、開発途上国での特別支援教育分野におけるパートナーシップ原理の状況を把握する。また、最終年であるので、平成27,28年度の研究成果を踏まえて、研究の総括を行う予定である。
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Causes of Carryover |
当初予定していたデータの分析補助のための謝金が未使用となったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
分析が行われていないデータの入力や分析、図表の作成の補助の謝金に充てる
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