2018 Fiscal Year Annual Research Report
How dose the partnership function in special needs education
Project/Area Number |
15K13247
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Research Institution | Joetsu University of Education |
Principal Investigator |
河合 康 上越教育大学, 大学院学校教育研究科, 教授 (90224724)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 知的障害特別支援学校 / 高等部 / 専攻科 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、パートナーシップ原理の全体構造図の内、生涯学習パートナーシップ原理についての研究を行った。具体的には、知的障害特別支援学校の高等部への専攻科の設置に関する研究を行った。調査対象は、専攻科の設置されている9都道府県の特別支援学校(知的障害)高等部149校に研究協力を依頼し、協力可とした学校39校の高等部教員342名に郵送による質問紙調査を行った。 専攻科が設置されている都道府県39校342名のうち、29校198名(学校74.4%、教員57.9%)から返信があった。そのうち193名を有効回答として集計を行った。 知的障害者の高等教育への進学率の低さについて「知っている」と答えた教員は97.6%であった。また、知的障害者の進学率が低いことに対して「進学は重要でないのかもしれない」とした教員は40.8%であった。知的障害者の高等部卒業後の進学について教師自身が重要と思うかでは「あまり重要と思わない」が61.3%であった。 知的障害を主とする特別支援学校にも専攻科があることの既知では「盲聾にあることは知っていた」「障害種にかかわらず知らなかった」を合わせると約40%の教員が知的障害における専攻科の存在を知らなかったことがわかった。専攻科に対するイメージでは「職業教育が中心に行われている」が最も多かった。 専攻科に期待することとしては「卒業後も含めた充実した支援」が63.7%と最も多く、次いで「充実した職業訓練」「企業への就労」であった。専攻科のイメージで「職業訓練が中心に行われている」が多かったことからも、専攻科に対して卒業後の就職を意識した教育を期待していることがわかる。知的障害の専攻科に関しては学習指導要領で定められておらず、専攻科の実態と教員の専攻科に対するイメージや期待との間に差が見られる可能性がある。そのため今後は専攻科の教育内容についての検討が必要と考える。
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Research Products
(1 results)