2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K13249
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Research Institution | Hokkaido University of Education |
Principal Investigator |
片桐 正敏 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (00549503)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 書字能力 / 読み書き障害 / 学力 / スクリーニング検査 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は小学校1、2年生の読み書きスキルを簡便にスクリーニングする目的で検査を開発している。このアセスメントを通して、読み書きに課題の抱える子どもが今後どういった学習困難を抱えるのかを明らかにすることで、小学校低学年からの介入の重要性が認知され、広く使用されることが期待される。 今年度は、昨年度に引き続き書字アセスメントの基礎的データを収集するために、調査協力自治体において小学校低学年に対して書字アセスメントと読みアセスメントのデータを収集した。読みアセスメントは、開発者の許諾を得て多層指導モデルMIM 「読みのアセスメント・指導パッケージ」を用い、読みと書きの比較データも出す予定である。調査用紙については、昨年と同様のものを用いて、実際に学力などとの比較などを行う予定である。現在データの解析中であり、アセスメントの妥当性の検討を夏ごろまでに終える予定でいる。 次年度については、最終年度でもあり、アセスメントのデータを元に具体的なカットオフポイントなどの検討を行い、成果を公表する予定である。なお、アセスメントの公開については、ホームページ上での公開を検討しているが、研究代表者の異動により研究申請時と環境が変わったため、本来作成する予定であった分析ソフトの公表も含めどのような形で公開可能かを模索しているところである。最低限、ホームページを介して書字スクリーニング検査用紙とマニュアルは作成し公開する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
調査項目の大きな見直しが特に不要であったため、昨年同様に調査をスムーズに実施することができた。調査結果については、比較的数が膨大であるため、また他の項目との比較なども行うため現在鋭意データの分析中である。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度の計画としては、昨年度に実施した課題を新1年生,2年生に実施し、昨年度と今年度実施した検査結果を基に標準値を算出する。検査用紙と実施マニュアルを作成し、PDFファイルをインターネット上にて無料公開をする。 次年度の見通しとしては、研究代表者の所属先の異動があったため、完成した書字スクリーニング検査の公表方法について、本来作成する予定であった分析ソフトの公表も含めどのような形でできるかを検討している。最低でもスクリーニング検査の標準値などを掲載した論文の公表とスクリーニング検査用紙と実施マニュアルの公開をホームページ上で行えるよう鋭意検討中である。
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Causes of Carryover |
今年度、旅費に関して想定よりも少ない金額であったため、残金が生じた。加えて、今年度予定していた論文の英文校正ができなかったため、次年度に繰越となった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度は学会参加旅費の他、論文の公表を行うため英文校正代、および引き続きデータ入力補助の謝金の支出により予算消化を行う予定でいる。なお、書字スクリーニング検査のホームページ公開により、ホームページ作成に関する費用が必要になる可能性がある。
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[Presentation] Examining the relationships between autism spectrum disorder, attention deficit/hyperactivity disorder, and developmental coordi-nation disorder traits with an executive function questionnaire.2016
Author(s)
Katagiri, M., Ito, H., Murayama, Y., Hamada, M., Nomura, K., & Tsuji, M.
Organizer
XI Autism-Europe International Congress
Place of Presentation
Edinburgh, UK
Year and Date
2016-09-16 – 2016-09-18
Int'l Joint Research
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[Presentation] Relationship between Executive function Questionnaire and Strengths and Difficulties Questionnaire in Childhood2016
Author(s)
Katagiri, M., Ito, H., Murayama, Y., Hamada, M., Nomura, K., & Tsuji, M.
Organizer
31st International Congress of Psychology
Place of Presentation
Yokohama, Japan
Year and Date
2016-07-24 – 2016-07-29
Int'l Joint Research
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