2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K13265
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Research Institution | National Institute for Materials Science |
Principal Investigator |
竹内 正之 国立研究開発法人物質・材料研究機構, 機能性材料研究拠点, グループリーダー (70264083)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉本 惣一郎 熊本大学, 物質生命化学科, 准教授 (30323067)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 超分子化学 / 表面・界面物性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究の柱である、二次元アドレイヤー構造を構築するための分子の合成ならびに解析用電気化学STMの測定系構築を本年度は行った。候補となる分子の合成は、非対称性が大きくなるにつれその合成に困難さが伴ったため、比較的シンプルな構造で配位結合部位であるピリジン部位を有するものに注力した。電気化学STM構築のためのSTMスキャナを購入し、基礎検討としてダブルデッカー型ポルフィリン錯体の可視化を検討した。一部アドレイヤー構造が確認できることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
挑戦的な内容のため、27年度としては物質の合成、STM系の構築と可視化に主に注力した。しかしながら、開始時に想定した分子の合成にはいたらず、シンプルな構造からのスタートになったことから、やや遅れている、と判断した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究の柱である、二次元アドレイヤー構造を構築するための分子の合成ならびに解析用電気化学STMの測定系構築が27年度に終了したため、28年度は、シンプルな化合物を利用し、加速して検討を行う予定である。しかしながら、熊本を襲った大地震のため、測定系の再構築が必要となることから、年度前半は密な議論を、後半が実験を通して、新規なコンセプト確立を目指す。
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Remarks |
グループwebsiteにて本科研費の成果が出た折には公開する予定である。
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Research Products
(5 results)