2016 Fiscal Year Annual Research Report
Time-Correlation Measurement using Coherent Spin-Polarized Electron Beam
Project/Area Number |
15K13404
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
桑原 真人 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 准教授 (50377933)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 信夫 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 研究員 (40126876)
石田 高史 名古屋大学, 未来材料・システム研究所, 助教 (60766525)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | スピン / 強度干渉 / 量子効果 / コインシデンス |
Outline of Annual Research Achievements |
コインシデンス計測用検出器をスピン偏極透過電子顕微鏡へインストールすることに成功した。また、本検出器へスピン偏極電子を精度良く照射することに成功し、効率よく検出する物理的配置を実現した。 次に、電子線照射した際の同時計数測定を実施した。まず、2検出器それぞれの単電子カウントができる増幅・スレッショルド条件を精査し、スピン偏極電子を用いた2電子相関実験を実施した。電子線発生用レーザーの円偏光度を制御することで電子スピン偏極度を90%から0%まで可変にし、スピン偏極度に依存してアンチバンチング効果に変化があるか計測した。その結果、アンチバンチングにはスピン偏極度により増強効果が僅かながら現れることを実証した。この結果、空間電荷効果と真の量子干渉効果の重畳したアンチバンチングであることが見出された。また、フェルミ統計によるアンチバンチング効果をコヒーレント偏極電子線を用いて検証することに成功した。
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Research Products
(14 results)
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[Journal Article] The Boersch effect in a picosecond pulsed electron beam emitted from a semiconductor photocathode2016
Author(s)
M. Kuwahara, Y. Nambo, K. Aoki, K. Sameshima, X. G. Jin, T. Ujihara, H. Asano, K. Saitoh, Y. Takeda, and N. Tanaka,
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Journal Title
Applied Physics Letters
Volume: 109
Pages: 013108
DOI
Peer Reviewed / Open Access / Acknowledgement Compliant
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