2017 Fiscal Year Annual Research Report
Multiplicity of a space over another space
Project/Area Number |
15K13439
|
Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
谷山 公規 早稲田大学, 教育・総合科学学術院, 教授 (10247207)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | 結び目 |
Outline of Annual Research Achievements |
市原一裕氏(日本大学文理学部)と鄭仁大氏(近畿大学理工学部)との共同研究として以下を示した。どんなアキラルな3次元多様体内の零ホモロガス結び目の補空間にも同相にならないような、カスプを1 つもつアキラルな双曲3次元多様体が無限に存在する。 カンドル(X、*)に対して、自然数全体の集合NからXへの写像aが左再帰列であるとは、a(n+2)=a(n+1)*a(n)が全ての自然数nに対して成立することであるとする。mを3以上の自然数とする。2面体カンドル(D(m)、*)が全射左再帰列を持つための必要十分条件は、mが3のべきであることであることを示した。またこの定理のアレクサンダーカンドルへの拡張を考えた。 マグマ(X、・)に対して整数全体の集合ZからXへの写像aが右再帰列であるとは、a(n+2)=a(n)・a(n+1)が全ての整数nに対して成立することであるとする。また、aが左再帰列であるとは、a(n+2)=a(n+1)・a(n)が全ての整数nに対して成立することであるとする。マグマ(X、・)が可換であれば右再帰列と左再帰列は一致する。例えばマグマ(X、・)が整数全体の集合Zが通常の加法に関してなす群(Z、+)であるときには右再帰列と左再帰列は一致して、それはフィボナッチ型数列を負数番へ拡張したものと一致する。いろいろな群やカンドルにおける右再帰列や左再帰列について考察した。また右再帰列や左再帰列がいつ全射になるかについて考察した。 Theodore Stanfordによって与えられた結び目のバシリエフ不変量の基本定理の初等的証明をアレンジして、長結び目を使わない方法を考えた。
|