2017 Fiscal Year Annual Research Report
Higgs studies at future electron-proton colliders
Project/Area Number |
15K13481
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
久世 正弘 東京工業大学, 理学院, 教授 (00225153)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 素粒子実験 / 加速器 / ヒッグス粒子 / 電子陽子衝突 / 陽子構造 / LHeC / LHC / FCC |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度にも国際共同研究は発展し、新しく中国の北京大学・浙江大学の研究者やコロンビアの研究者も隔週テレビ会議に参加するようになった。そのため、全地域のメンバーが参加できるよう、会議の開始時間を2時間遅らせた(日本時間21時、夏は20時)。 研究協力者である東工大の大学院生がメインモードであるHbb結合定数測定に機械学習のBDTアルゴリズムを適用する研究に着手した。変数カットによる古典的な手法に比べ、若干の感度改善が見られることがわかり、日本物理学会で発表を行った。更なる改善へ向けて機械学習パラメータの最適化を行っている。 8月に北京で行われた素粒子原子核国際会議(PANIC)において、本課題の研究代表者がLHeC/FCC-heグループを代表して研究開発活動の全般について紹介を行った。そのプロシーディングはarXivへ投稿され、オープンアクセスジャーナルに掲載されている。 9月にはCERNにおいてLHeCワークショップが行われ、研究協力者とともに出席し情報収集・議論を行った。 3年間にわたる研究期間を通じ、研究グループの国際化と強化、およびCERNへ提出する技術レポート(CDR)を執筆するための各結合定数の測定感度について見積りを終えることができた。 今後は、4月に神戸で行われるDIS国際会議、および6月にフランスのオルセーで行われるLHeC/FCC-heワークショップでで国際研究グループが一同に集まる機会があるので、今後の研究発展の方向性を詳細に議論する予定である。
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