2015 Fiscal Year Research-status Report
重力で結合した多体振動子における協同現象と自己組織化
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15K13536
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
和田 桂一 鹿児島大学, 理工学域理学系, 教授 (30261358)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 振動子 / 自己重力系 |
Outline of Annual Research Achievements |
長距離相互作用で結合した多自由度振動子系での自発的構造形成として、銀河の恒星系円盤中の非定常渦巻構造 (spiral arm)があり、それを構成する非線形エピサイクリック振動する粒子の存在が指摘されている(Baba et al. 2014)。その物理を調べるため、本年度は自己重力かつ無衝突系である恒星系での力学進化のモデル化を行った。本来は2次元もしくは3次元の現象であるが、1次元振動子系に自由度を落とした振動子系の進化を調べる数値計算コードを作成し、その進化を調べた。また、回転系であることも本質的であるので、2次元中心力場のもとでのN=100程度の自己重力相互作用する粒子系の進化の数値シミュレーションを行い、動的クラスターの形成の物理を調べた。これらを調べるための計算機システムを構築した。 2016年3月にメルボルン工科大学(オーストラリア)に出張し、銀河中心領域のN体系の力学進化と構造形成に関する議論を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
当初予定したエフォート率より、本研究に割ける時間が減ったことと、粒子系シミュレーションにおいて予期しないバグの解決に時間が取られたことによる。
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Strategy for Future Research Activity |
2次元回転系粒子のE-J平面での振る舞いの解析を進め、1次元系の振動子系の協同現象に関する先行研究を参考に、相関構造の自発形成のメカニズムを探る。また、本学科の非線形物理研究室に新スタッフとも協力する。
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Research Products
(1 results)