2017 Fiscal Year Annual Research Report
Effective synthesis of methanol using high-CO2 and PT conditions at deep-sea hydrothermal systems
Project/Area Number |
15K13603
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Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
土岐 知弘 琉球大学, 理学部, 准教授 (50396925)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 二酸化炭素 / 還元反応 / 金属触媒 / 流体定常条件 / 水素還元状態 / 表面活性 |
Outline of Annual Research Achievements |
触媒として用いることとした合金の表面を,いかに効率よく活性化するかについて,合金の種類及び合金に添加する金属を変えて活性化の度合いを比較した。また,密閉空間における平衡状態での反応と,現場の条件に近い流体が定常的に流れる状態での触媒効率も比較した。その結果,いずれの条件においても,もっとも肝心な条件は,そもそも合金に水素を十分吸わせておくことであることが明らかとなった。金属表面をX線を用いて元素の酸化還元状態を確認したところ,水素を十分に吸わせておいた状態では還元状態となっており,二酸化炭素の還元反応を起こすと表面が酸化していることが明らかとなった。酸化した表面に水素を吸わせると,再び還元的には戻るけれども,完全に初期状態に戻るわけではなく,すこしずつ酸化してゆく様子が見受けられた。このことは,触媒としての働きが無限に続けられるわけではなく,すこしずつ劣化してゆくことを示している。より現場の条件に近い流体の定常的に流れる条件では,ランタンとニッケルの合金が著しく高い還元力を示した。今後は,この合金を用いることによって,実際の現場における二酸化炭素の還元を起こすことが期待される。
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Research Products
(2 results)