2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K13918
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Research Institution | Waseda University |
Principal Investigator |
岩瀬 英治 早稲田大学, 理工学術院, 准教授 (70436559)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
尾上 弘晃 慶應義塾大学, 理工学部, 講師 (30548681)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | ディスプレイ / 視覚的質感 |
Outline of Annual Research Achievements |
電場応答性エラストマーを用いた、単一発色の提示デバイスを実現した。 また、本研究の特徴である、視覚的質感の提示に関しては、「視覚的質感の定量化」および「視覚的質感の"混色"可能性」を示した。まず、視覚的質感の定量化に関しては、入射光角度を一定とし、受光角度を可変とした散乱光角度強度分布を計測し、正反射光と散乱光の強度比を求めることで、視覚的質感の定量的な指標として用いることができることを示した。さらに、視覚的質感の"混色"可能性に関しては、白と黒の市松模様を遠くから見ると灰色に見えるという色の混色と同様に、質感の異なる2つの表面を微細に配置するとその中間の質感が提示できることを、先の定量化指標を元に示した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
特に、視覚的質感提示に関して、当初計画では「単一質感素子の製作」は、発色提示で言えば白と黒のような2種類質感を切り替えることを目標としていたが、発色提示で灰色に相当する2つの中間の質感が提示できること、さらにはその中間度合いは2つの質感の面積割合で変えられそうであるという今後につながる大きな知見が得られたため。
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Strategy for Future Research Activity |
視覚的質感提示に関して、大きな知見が得られたため、特にこの点を重点的に進める方向で考えている。具体的には、現在は1画素に相当する部分が2 mm角と大きいため小型化すること、電気的制御などにより視覚的質感の可変提示が可能なデバイスの考案を行うことを計画している。
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Causes of Carryover |
学会発表が、平成27年度内を予定していたものが平成28年度となったものがあったため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
学会発表等、研究遂行に必要な経費に用いる。
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