2015 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K14036
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
風間 聡 東北大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (50272018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 勝也 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00271883)
柴田 邦臣 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (00383521)
福本 潤也 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30323447)
小森 大輔 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (50622627)
高橋 満 東北大学, 教育学研究科(研究院), 教授 (70171527)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 親水 / 景観 / 経済価値 / 治水 / 利水 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究ではソーシャルメディアの中でもInstagram のデータを利用した.Instagram は2010 年10 月にサービスを開始し,2015 年6 月時点で国内の月間ユーザー数は810万人である.Instagram は写真の共有ができるソーシャルメディアである.ユーザーは自らが撮影した写真を,その写真を説明するキャプションテキストとともに投稿する.その投稿は,投稿したユーザーをフォローしている他のユーザーのタイムラインに表示され,コメントやLike,シェアがなされる.宮城県仙台市を流れる名取川水系名取川の支流である広瀬川を解析対象とした.2014 年8 月1 日から2015 年8 月31 日までの,「#広瀬川」が用いられたInstagram の投稿を収集する.8月20 日,21 日に極めて投稿数が多くなっている.8月20 日は,広瀬川において灯籠流し及び花火大会が開催され,河川敷に多くの人々が集まった日であり,実際投稿もそれに関するものがほとんどを占めた.この結果から,河川に関する関心度にイベントが寄与する割合が少なくないことが示唆される.5 番目に投稿数の多いカフェ・モーツァルト・アトリエは,広瀬川を眺望できるテラス席が有名なカフェであり,若い女性に人気がある.民間商業が河川の認知に大きく貢献していることがわかるInstagram の利用ユーザーは若い女性が多いため,この傾向を反映したものと見ることもできる.投稿数の多い宮沢橋,広瀬橋,牛越橋は周辺の河川敷はよく整備されていることが特徴であり,河川整備が人々の河川関心に正の影響を与えたことが推察される.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
仙台二華高校のSGHとの共同研究の枠組みでも進めたため,大変進展した.行動観察や雑誌情報の収集,SNS解析など多様な研究成果が出ている.
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Strategy for Future Research Activity |
昨年までの成果を形になるように進めることと,各結果をまとめる方向を議論する.
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Causes of Carryover |
事前に予定していた調査旅行が天候が悪く次年度に延期となった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
博多親水開発調査の旅費として使用予定
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Research Products
(7 results)