2016 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
15K14036
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
風間 聡 東北大学, 工学研究科, 教授 (50272018)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 勝也 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00271883)
柴田 邦臣 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (00383521)
福本 潤也 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30323447)
小森 大輔 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (50622627)
高橋 満 東北大学, 教育学研究科, 教授 (70171527)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | インスタグラム / Mecab / テキスト解析 / FFT / 形態素解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
ソーシャルメディアデータの一つであるInstagram のハッシュタグのデータを用いて関東の代表的な河川である多摩川と関西の代表的な河川である淀川を対象とし,その河川名を持つ投稿から関心の評価を行った.形態素解析によって得られた各単語の出現数を投稿数によって除した値を出現率とし,5%以上の出現率の単語の中において活動を連想させるものを抽出した.興味の傾向を把握するために抽出した単語をイベントとアクティビティに,分類した.川を比較する指標として投稿数を流域人口によって除した値を用いた.抽出した単語をイベントとアクティビティに分類し,投稿数/流域人口の値の関係を調べた.どちらの河川においても花火,大会,BBQの単語が確認できた.散歩は多摩川にのみ確認された.淀川より多摩川の方が日常的に多く利用されている傾向が見える.投稿数/流域人口の値は多摩川の方が高い.時系列データを用いて河川の特徴や定量的な河川行動の分類を試みた.一日の投稿数の標準偏差を平均によって除した値を変動係数とした.全投稿と抽出した各単語を含む投稿に対して変動係数を求め,河川行動の分類を試みた.形態素解析によってイベントに分類した花火や大会は全投稿の変動係数よりも大きく,アクティビティに分類した散歩やBBQの変動係数は全投稿の値以下か近い値をとる.よって変動係数による行動分類は可能であると考えられた.投稿数のFFT(高速フーリエー変換)による河川行動の分類も行った.多摩川のBBQは週周期とともに花火と同様に年周期が強い.BBQは夏季に好まれるためである.また,散歩は週周期とともに半年周期が強く影響していた.散歩は春や秋等の気候条件が適度な時期に好まれるからである.淀川のBBQの投稿は多摩川のBBQと比較して半年周期がより影響していた.よって淀川は多摩川よりもBBQ が盛んに行われていることがわかる.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
経済分析結果は次年度に出る予定である.動向調査,メディア調査はほぼ終了した.
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Strategy for Future Research Activity |
それぞれの分野の結果や手法を相互利用を進める.また,予定通り本年に河川行政担当者を交えて意見交換し,河川の人気をあげる具体的方策について見当する.
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