2017 Fiscal Year Annual Research Report
Study on policies for gaining popularity of rivers
Project/Area Number |
15K14036
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
風間 聡 東北大学, 工学研究科, 教授 (50272018)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 勝也 東北大学, 災害科学国際研究所, 准教授 (00271883)
柴田 邦臣 津田塾大学, 学芸学部, 准教授 (00383521)
福本 潤也 東北大学, 情報科学研究科, 准教授 (30323447)
小森 大輔 東北大学, 環境科学研究科, 准教授 (50622627)
高橋 満 東北大学, 教育学研究科, 教授 (70171527)
|
Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
|
Keywords | インスタグラム / ヘドニック分析 / アンケート調査 / 形態素解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
賃貸住宅情報サイトSUUMOから,ヘドニック分析に用いる賃貸物件のデータを収集した.各物件から河川方面を眺めた場合に障害となる建築物を現地調査で確認し,Google Earth等から収集した物件・堤防・高水敷・低水路・障害物の標高情報を元に各物件について視認可能領域を作図作業で求めた.家賃に有意に影響した変数は,区,面積,築年数,物件の階数,温水洗浄便座,仙台駅までの時間,交通手段,洪水浸水区域の8個である.着目する川からの眺望について符号条件は満たすものの統計学的に有意な結果は得られなかった.広瀬川1 万人プロジェクトを事例として,団体参加者の参加意図を規定する心理メカニズムを構造方程式モデルによって明らかにすることを試みた.アンケート調査を実施し,所属組織が参加意図に影響するかを調べた.2 種類のモデルを考え,一つ目は合理的行動モデルに対応し,もう一つは,社会的行動モデルに対応している.分析結果より,所属組織の協力を前提とすると一万人プロジェクトの参加意図は個人的費用・便益である程度説明できるが,所属組織の協力を前提としない場合には個人的費用・便益よりも環境意識などの規範的要因が強く参加意図に影響することが明らかとなった.昨年からのSNSデータの分析を進め,単語間の関連性に着目し,河川概念を把握することを試みた.単語間の関連性を定量的に評価するため,既往の研究によるカテゴリ内の単語が投稿中に使われているかを数えた.投稿中に複数のカテゴリが使われている場合,そのカテゴリ間に関連性があるとし,関連回数に集計した.この分析の結果,1)気象条件が河川概念に強く影響している,2)河川概念は大きく二つに分けて活動に着目したものと風景に着目したものに分けられる,3)活動は夏との関連性強いが,場所に関連したものは少ない,4)地方部で好まれる風景は山との関連性が強い,ことが理解された.
|