2016 Fiscal Year Research-status Report
建て替えできない住宅団地の閉塞感とコミュニティ再生－代替建替えに関する参加型研究
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15K14080
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| Research Institution | Chiba University |
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Principal Investigator |
服部 岑生 千葉大学, 大学院工学研究科, 名誉教授 (40009527)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉 幸甫 日本大学, 生産工学部, 研究所教授 (30626528)
山岸 輝樹 日本大学, 生産工学部, 助教 (50736155)
鈴木 雅之 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (90334169)
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| Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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| Keywords | 団地型マンション / 一団地認定 / 空き家 / 建て替え / 合意形成 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
初年度（H27):対象住宅地を千葉市稲毛海岸三丁目団地、タウンハウス黒砂台団地、多摩市多摩ニュータウン諏訪団地、東京都杉並区ライブタウン浜田山団地に設定し、一団地認定のマンション型団地について、現地視察と資料調査を行うとともに、行政機関の訪問調査を行ない整理した。対象団地視察では、管理組合役員にヒアリングした。特に、黒砂台タウンハウスでは、管理組合への面談を行った。併行して、団地管理に実態について、居住者の配布式アンケート調査を行った。その結果、いずれも建て替え不可能の実態が判明し、将来の団地生活の閉塞感が語られた。アンケートの一部の成果である増加する空き家対策については、管理組合と協働で、参加型研究として対策を検討することになった。
2ヶ年度目（H28)：H27年度末のアンケート調査の追加分析を行い、統計的に団地の生活意識と今後の計画を把握できた。東京のライブタウン浜田山及び黒砂台タウンハウスについて、建築計画の図面資料を収集し,同時に担当行政機関へ,建て替えなどの可能性をヒアリングした。いずれも困難な状況が明確になった。関連する有識者2名（国交省研究機関及びコンサル）から資料を収集し,特に都市再開発法の「地域貢献」内容を含む再開発の可能性が明らかになったが、実際の適用にはまだ数年が必要である。今後当面の建て替え待ち期間の対処方法と研究課題について、団地管理組合と協働し、建て替えなどの提案を前提に調査研究する方針である。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
団地居住者との協働による参加型研究を方法としているので、この面での成果がまだ目標段階に達していないが、完全建て替え以外のこれまで見えていなかった修復型建て替えの方法が必要である事が明らかになったので、最終年度の研究目標が具体化しており、順調に目標を達成できると考える。
修復型建て替えは、団地計画の既存状態を担保しながら、一団地認定の制限を超えない方法で、団地を維持存続していく方法で、現在では明確に提示されたことがない。特にタウンハウスのような低層型団地型マンションでは、適切な方法になると考えられる。
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| Strategy for Future Research Activity |
千葉の黒砂台タウンハウスと杉並区の浜田山ライブタウンにおける修復型更新、および稲毛海岸三丁目団地における空き家活用による建て替え準備期間の合理的計画という、二種類の計画方法について,具体化を検討する。これらは,従来提案されてこなかった新しい方法であり、可能性を追求したい。
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