2016 Fiscal Year Annual Research Report
Study on specifications of 5D-BIM aimed for the improving the treatment of construction skilled workers.
Project/Area Number |
15K14088
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Research Institution | Shibaura Institute of Technology |
Principal Investigator |
蟹澤 宏剛 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (00337685)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
志手 一哉 芝浦工業大学, 工学部, 准教授 (60505353)
安藤 正雄 東京大学, 生産技術研究所, 特任研究員 (80110287)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | BIM / 5D-BIM / IPD / ユニオン / 米国 / シンガポール |
Outline of Annual Research Achievements |
2016年度は、米国サンフランシスコにおいて、BIMやIPDに先進的に取り組む組織、および、技能労働者の実態を直接観察することができる建設現場を調査した。訪問先は、CSI(Construction Specification Institute)、GSA(General Service Administration)、現地ゼネコンの現場2カ所、日系ゼネコンの現場1カ所、現地設計事務所、発注者組織、Auto Desk社のBUILD space、大学の研究室2カ所等である。今回の調査により、BIMやIPDの推進による生産性の向上が技能者の処遇改善に寄与していること、および、発注者が5D-BIMの活用やIPDの推進および技能者の確保・育成の重要性に理解があることが生産性の向上に寄与し、発注者自体の利益の最大化にも寄与している実態を把握することが出来た。また、技能労働者の勤務実態や賃金の決定方法、支払い方法、労働当局による確認や罰則等について、実務側からみた運用の実態を把握することができた。 シンガポールにおいては、PSSCOC、SIA、REIDAS等の約款と現場における実態としての発注者、設計者、施工者(元請・専門工事業)の関係を調査し、先進的な発注者においては、施工部門を有し自らが主体的に設計を進めているケースもあること、設備や躯体のサブコンが元請を担うだけでなく発注者として開発事業を行うことでプロジェクト全体のリスクを低減させている例があることなど、従来知られていなかった新しい試み、および、それらにおけるBIMの活用状況を把握することができた。
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Research Products
(3 results)