2015 Fiscal Year Research-status Report
四次元航法の飛行時間誤差管理の導入による極限までの高精度化
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15K14249
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
武市 昇 首都大学東京, システムデザイン研究科, 准教授 (90371153)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 航空交通管理 / 四次元航法 / 飛行実験 / 経路最適化 / 飛行時間誤差管理 |
Outline of Annual Research Achievements |
初年度は、理論的アプローチおよびシミュレーション、および実験機の開発及び慣熟を実施した。 ・理論的アプローチ:四次元航法では、飛行時間の誤差を計測しその解消を試みながら同時に誤差が生じる。これを模擬するため、誤差モデルと制御モデルを構築し、目的地に到着した時点で生じ得るばらつきの理論解を明らかにした。またこの理論解に基づいて、目的地の到着時刻のばらつきを最小化するウェイポイントの位置を求めた。 ・シミュレーション:実際の運航データから近しい運動を示す航跡データを抽出し、飛行時間の誤差の計測および制御を模擬した。このシミュレーションにより、上記の理論的アプローチによりあきらかとなったウェイポイントの最適位置の妥当性を評価した。 ・実験機の開発:市販の電動固定翼機に姿勢センサ・高度計・速度計および地磁気計を取り付け、フィードバック制御するオンボードコンピュータを搭載した。また、安全確保と離着陸のため、手動操縦と自動操縦の切り替えを可能とした。さらに、実験機のセンサ情報を随時受信し蓄積できるよう、実験者のPCと実験機の間にデータリンクを設けた。 ・実験機の慣熟:実験の安全な実施のため、慣熟飛行を行った。安全確保のため今年度は屋内の飛行のみを実施した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
理論解析およびシミュレーションによる検証は当初の想定より大きく進捗した。 一方、飛行実験に関しては、国内で無人機による不祥事が多発したことを受け、屋内での飛行練習に十分な時間を確保したため、屋外の実験には至っていない。
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Strategy for Future Research Activity |
理論的アプローチの進捗は十分であるため、今後は実験の実施に尽力する。
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Causes of Carryover |
発表者の体調不良により国際会議での発表を取りやめたため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
次年度使用額は、実験の消耗品を十分に確保できるよう物品費に充てる予定である。
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Research Products
(2 results)