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2015 Fiscal Year Research-status Report

複数製品間と製品ライフサイクルにおける製品のコンフィグレーション設計マネジメント

Research Project

Project/Area Number 15K14260
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

青山 和浩  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (80222488)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大泉 和也  東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 研究員 (70749689)
Project Period (FY) 2015-04-01 – 2017-03-31
Keywordsモジュール / プラットフォーム / 製品ファミリ / 品質表 / コンフィグレーションマネジメント
Outline of Annual Research Achievements

本研究では,製品ファミリ設計・アップグレード設計・設計変更をコンフィグレーションマネジメントという共通の枠組みの中で考えることで,製品開発計画を広範に捉えた計画とマネジメントを実現することを目標としている.平成27年度はそのための基盤として複数製品間のモジュールのコンフィグレーションマネジメントについて検討を行った.複数製品間でのモジュールの共通化や差別化を表現するモデルを,品質表を基に定義した.このモデルはある時点における複数製品間でのモジュールのコンフィグレーションを表すものであるが,これに時間軸を導入し,現行製品と後継製品の間でのコンフィグレーションにすれば設計変更のモデルとなり,改修前の製品と改修後の製品の間でのコンフィグレーションにすればアップグレード設計のモデルとなる.
複数製品間でのモジュールの共通化のモデルでは,部品の共通化と共通化に伴う各製品の機能面での妥協との関係を品質表を基に計算する方法を提案した.また,部品の共通化を基に製品のモジュール構造を決定することで,共通化とモジュール化の度合いとの関係を示した.これにより,共通化を行うことでモジュール構造が変化し,それが設計プロセスのマネジメントに及ぼす影響を評価することを可能とした.
検証はFPSOを対象に行うこととしていたが,研究上獲得できたFPSOの設計に関する情報から品質表を作成するのに苦慮し,FPSOでの検証は完了できていない.代替として既存の品質表を活用できるソーラーボートを検証の題材とした.検証の結果,共通化の進展に伴う機能面の影響が確認できたほか,モジュール構造も推進系統・操舵系統・構造系と分割されやすいなど,手法の有効性を示すことができた.

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

製品間のコンフィグレーションマネジメントのための製品のモデル化やモジュール共有化の支援手法の開発は計画通り進捗した.一方でFPSOを例題として設定したが,FPSOに関する基礎知識が乏しく,また,FPSOの設計知識の提供環境の整備に腐心し,実行例の実現に課題を残している.現状では簡易なソーラーボートについて行ったのみで,本研究の成果が最も活用される大規模複雑製品においての検証が十分とは言えない.

Strategy for Future Research Activity

昨年度実施した複数製品間のモジュール共有化のための複数製品モデルを拡張することでアップグレード設計と製品更新におけるコンフィグレーションマネジメントの手法を開発する.
アップグレード設計では,各部品の影響する機能が時間経過によって変わらなければ,その部品は替えなくてよく,時間経過によって変化する機能に対応する部品を交換することになる.これをモデル上で表現するために昨年度の製品モデルに対し,ライフサイクルシナリオ,劣化・陳腐化,キャッシュフロー,交換容易性などの視点の拡張を検討する.
製品更新の場合には,既存製品と次世代製品をモデル化し,製品の更新にあたって,要求機能が変化していれば,それに対応する部品は設計変更を行う必要があるが,それ以外のものは既存製品の設計を踏襲することができる.これをモデル上で表現するために,昨年度の製品モデルに対し,設計コスト,製造コスト,変更容易性などの視点の拡張を検討する.
手法の検証については引き続きFPSOを対象に行うことを計画している.一方で,FPSOのモデル化には障害も存在する.従って,昨年度同様にソーラーボートを題材に簡素なモデルによる検証を行い.それと並行してFPSOのモデル化にも取り組む.FPSOについては一部設計情報を入手しているが,それを品質表レベルに抽象化するためのモデル化の基準を考える必要がある.また,ワークショップなどで品質表を作成する方策も考えられるが,その場合にはFPSOの設計経験者の参加を要請する必要がある.これらの方策を実施可能な限り行う予定である.

Causes of Carryover

人件費,謝金の予算を計上していたが,実行例として想定していたFPSOの設計情報の提供について実施環境が整備できなく,謝金などの予算を処理することができなかったため,謝金の予算分が次年度(2016)へ振り替えた.

Expenditure Plan for Carryover Budget

2015年度の課題として残ったFPSOの実行例を実現すべく,FPSOの設計に関する情報を入手することを検討する.その際に必要となる謝金,情報整理のための謝金として使用する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2015

All Presentation (2 results) (of which Int'l Joint Research: 2 results)

  • [Presentation] Conceptual Design System for FPSO with Consideration of Lifecycle Scenario2015

    • Author(s)
      Duseok Jeong, Yasushi Ueda, Kazuya Oizumi, Kazuhiro Aoyama
    • Organizer
      International Conference on Computer Application in Shipbuilding, ICCAS2015
    • Place of Presentation
      Bremen(Germany)
    • Year and Date
      2015-09-29 – 2015-10-01
    • Int'l Joint Research
  • [Presentation] Design of changeable product structure with the consideration future changes scenario2015

    • Author(s)
      Duseok Jeong, Kazuya Oizumi, Kazuhiro Aoyama
    • Organizer
      International Marine Design Conference, IMDC2015
    • Place of Presentation
      Tokyo(Japan)
    • Year and Date
      2015-05-11 – 2015-05-14
    • Int'l Joint Research

URL: 

Published: 2017-01-06  

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