2017 Fiscal Year Annual Research Report
A study on the possibility of large-scale composite material ocean floating platforms
Project/Area Number |
15K14267
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
胡 長洪 九州大学, 応用力学研究所, 教授 (20274532)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
末吉 誠 九州大学, 応用力学研究所, 助教 (80380533)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2018-03-31
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Keywords | 複合材料製浮体 / TLP / セミサブ |
Outline of Annual Research Achievements |
H29年度は本研究課題の最終年度で、取り扱っている複合材料製移動式風力発電浮体について、前年度では予想以上の模型製作の複雑さにより遅れや共用施設である水槽の使用可能日程制限などの原因で完了できなかった波浪中曳航試験を再度行い、その耐航性能の確認を行った。水槽試験の日程が試験を予定していた九州大学の深海機器力学実験水槽のスケジュールとの兼ね合いで確保が難しかったため、神戸大学の協力で同大学海事科学研究科の総合水槽を利用しての実験を行った。得られた主な研究成果は以下のとおりである。 (1)昨年度の実験で問題が出た縮小模型の複雑な構造からくる耐水性保持と高速曳航時に船首の沈下が大きい問題に対して、模型を新たに改設計・製作しなおして実験を行った。実験では船首船尾の水平ストラットの面積拡大と仰角設定を可変できる構造とする改良で、良好な高速時のトリム維持が確認された。 (2)船首船尾のセイルに装備した舵の舵角を調整することで同様に帆装からの力を模擬して斜め前方に牽引ベクトルを与えた場合でも安定した航走が確認された。 (3)波浪中曳航試験では短波長の波ではほとんど動揺が生じないなどの基本的な設計意図が実現されていることの確認と、実物スケールで波高15m、波長700mに達する荒天環境下で大傾斜を行いながら航走しても搭載する帆装や風車の位置に影響が及ばない程度の動揺に留められることが確認され、新しい形式の移動式風力発電設備の実現可能性が示された。
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Research Products
(1 results)