2017 Fiscal Year Research-status Report
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15K14291
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
坂東 昌子 大阪大学, 核物理研究センター, 協同研究員 (20025365)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真鍋 勇一郎 大阪大学, 工学研究科, 助教 (50533668)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2019-03-31
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Keywords | 放射線 / 低線量放射線 / 放射線防護 / 数理モデル / 生物影響 |
Outline of Annual Research Achievements |
・放射線によって発生する活性酸素と放射線誘発による事象が関係するのではないかと考え、議論を行った。その結果、ヒトの活性酸素の量の推定を実施した。また、その一部を活性酸素の放出に利用していると考えられる基礎代謝の量と体重との関係の議論を行った。今後は放射線によって損傷を受けた結果で活性酸素と関係する量の議論を行う。・Purdomらのショウジョウバエの遺伝的影響に関するデータのWAMによる再解析を行った。その結果、線量率依存性が見られたことが分かった。・がんによる死亡によって寿命が短縮するデータを再現する数理モデルの構築を行った。その結果、線量率に応じた寿命短縮を説明することが可能となった。・放射線誘発の最新の疫学データである福島県民健康調査のデータの解析を行った。その結果、空間放射線量と甲状腺がん発生率に有意な相関があることを示唆する結果が得られた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究を実施する途上で当初計画にはなかった2つのデータを研究する必要がでた。福島県民健康調査と環境科学技術研究所の放射線誘発がんによる死亡データの解析である。前者はこれらを解析することで人間の放射線誘発がんの機序が理解出来る可能性がある。後者もマウスではあるが、放射線誘発で死亡するがん数のデータも記載されており、大変貴重なものである。2つとも本計画には必須と考えた。以上の理由で遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後はより頻繁に議論を実施する。
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Causes of Carryover |
研究を実施する途上で当初計画にはなかった2つのデータを研究する必要がでた。福島県民健康調査と環境科学技術研究所の放射線誘発がんによる死亡データの解析である。前者はこれらを解析することで人間の放射線誘発がんの機序が理解出来る可能性がある。後者もマウスではあるが、放射線誘発で死亡するがん数のデータも記載されており、大変貴重なものである。2つとも本計画には必須と考えた。以上は全て近距離の研究者で行っており、旅費があまり必要ではなかった。来年度は国際会議、国内会議等に積極的に参加して適切に執行して参りたい。
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[Presentation] Ethics vs science - Lessons from Fukushima crisis2017
Author(s)
Masako Bando, Takahiro Wada, Yuichiro Manabe, Yuichi Tsunoyama, Hiroo Nakajima, Toshihiro Higuchi
Organizer
ICRP-ERPW 2017(4th International Symposium on the System of radiological Protection and the 2nd European Radiation Protection Research Week)
Int'l Joint Research
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