2016 Fiscal Year Annual Research Report
Occurrence of anxiety through a specific neuronal group in the bed nucleus of stria terminlis
Project/Area Number |
15K14345
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
竹本 さやか (木村さやか) 名古屋大学, 環境医学研究所, 教授 (70372365)
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Project Period (FY) |
2015-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 分界条床核 / 扁桃体中心核 / 情動 |
Outline of Annual Research Achievements |
様々な内的・外的環境要因は、個体の不安状態に影響を与える。不安制御に関与すると注目される皮質下の神経核の一つが、扁桃体延長部(extended amygdala)の分界条床核(BNST)である。皮質下情動ループの制御を介し、適応的、病的不安状態の統御に深く関与するとされる。本研究では、BNSTに焦点を当て、その局所神経回路の動作基盤を、独自に見出した分子マーカーを活用して明らかとすることを目指した。そのために、下記の項目について研究を推進した。 (1)自由行動下におけるBNSTの特定神経細胞の活動の可視化:creドライバー系統ならびに、ウイルスベクターを用いて、特定の細胞群をカルシウムインディケーターを用いて標識し、神経活動の計測を実施するための技術の確立を、分界条床核の類縁領域である、扁桃体中心核において推進した。 (2)細胞種選択的な出力についての解剖学的検討:分界条床核と扁桃体中心核とは非常に類似した分子マーカーを発現する。これらの細胞群の投射先についてその類似性を検討した。 (3)細胞群機能について行動学的検討:DREADDシステムを用いて、細胞群の活動を制御した際の情動行動変化について、恐怖条件付け記憶をモデルとして検討した。
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